光の差す方へ 著者:HIMITOさんにインタビュー

湧き上がってきたものを書き溜めていた

―今回「Photo & Message 光の差す方へ」を出版されましたが、以前から詩を書いたり、写真を撮ったりされていたのですか。

私は文章を書くのが苦手なのですが、詩のような形だと書きやすく、自分が本当に伝えたいことを書き留めることが出来ました。
詩というよりは、自分の思いや体験そのものですね。作ったというよりも経験したこととかふつふつと湧き上がってきたものをずっと書き続けてきました。書き続ける中で文章もどんどん変わり、その時その時で自分自身も変わりました。後で読み返してみたら、その頃はそうだったなぁと懐かしく思い起こす部分もあります。

詩を書くようになってから子供たちの高校受験があり、受験の朝にメールで詩を送るというサプライズなんかもやりましたね。最初は書いたものをミクシーやアメブロなどソーシャルメディアにアップして発信していました。

どんどん作品が溜まったので、いつか写真詩集のようなものを作りたいと思うようになりました。

自分の作品を形にする方法を探しながら

ただ、本を出版するということはとても大変なことというイメージがあり、無理だと思っていました。

色々と調べましたが、写真集となるとカラー印刷なので、結構お金がかかります。自分で印刷して、手作りで作ることも考えましたが、簡単なことではないと思っていたから、横に置いていたんです。

だから電子書籍で簡単にお金もかからずに出版することが出来ると聞いて嬉しかったです。

大まかなコンセプトやタイトルは決まっていました。5年前からこのタイトル「光の差す方へ」で出したいと思っていました。

内容は「光のステージ」「差し込む光」「光の差す方へ」と3つのグループに分かれています。
タイトルの通り、光の差す方へ自分が行きたいと思ったことや、光の有難みをわかったこと、光に憧れていた自分、光を感じることができた自分という流れがあります。

 詩と写真を選んでいく中で出版への思いが深まる

最初は漠然と、詩がいくつかあるからそれを載せたら良いと思っていました。

実際に写真と言葉を具体的に選んでいくと、1行ずつゆっくりじっくり読んでもらいたいと思うようになり、間隔をあけたり改行を入れたり、ゆっくり読めるようにレイアウトしました。

一つ一つ自分で作ったので、今回の電子書籍は自分が本当にやりたいことを形にすることが出来ました。電子書籍が出来上がった時は、詩を書いた当時の自分を思い出したり、色々な思いが混ざってウルっとしました。

個展開催から出版へ

―写真展を2014年12月に開催されましたが、写真展と今回の写真詩集はリンクしているのでしょうか。

個展の方は写真メインで、電子書籍は当初からやりたかった写真と言葉の組み合わせです。

2010年頃から詩を書き続けて、いつかは出版したいという思いはありながら難しそうなので横に置いていました。一方で日常生活の中で写真を色々と撮って、個展をしたいという思いもありました。出版に比べて、写真の個展は表現として形にしやすかったんです。

でも自分の中で「これが受け入れられるだろうか」と色々と考えてしまい動くことができずにいました。そんな迷いがありながらも、作品を周りの知人に見てもらうと「やったらいいよ!」と後押ししてもらい、「できるのかも」と希望も見えてきました。

はじめはイベントの一角をお借りして10枚ほどで出したところからの始まりでした。そのうちに、間借りするのではなく、自分のコンセプトを打ち出して、自分が納得できるようにやりたいと思い、自分が動いていったらどんどん進みました。個展を無事に開催出来たが一つの自信にもなりました。

―写真の個展があったから、電子書籍を出したら?と私もHIMITOさんにお声掛けをすることが出来ました。描き溜めた作品をお持ちなので、次回作もすぐに出せそうですね。

今は「光の差す方へ」の英語版を出そうと思い、準備を進めています。英語版を出した後、次の書籍の作成に取り掛かりたいですね。本当はもっと若い人、10代後半や20代の人にも読んでもらいたくて。(注:2014年8月6日に英語版を出版されました)

―娘さんや息子さんの世代ですね。お子さんの反応はどうでした。

はい、長女は作成も手伝ってくれたので読んでくれていますし、息子もダウンロードしたよと言ってくれました。恥ずかしいので感想などは言ってくれませんが(笑)

電子書籍で思いを届けることができた

―そういう一つ一つの積み重ねが写真ジャンルで1位につながったんですね。

本当、ありがたかったですね。旧友にもお知らせしたらダウンロードしてくれたり、無料キャンペーンに間に合わなかったから有料で買ってくださった方もいらしてありがたいです。

たくさんの方がダウンロードしてくださって、また個展とは違う形で私の活動を届けることができたのかなと思っています。

個展のことなど案内していなかった友達もいたのですが、個展もやって、電子書籍も出してすごい頑張っているねと喜んでくれました。出版直後に最近連絡をとってない意外な人が感想を送ってくださったり、ダウンロードしてくださったりしてとても嬉しかったです。電子書籍は反応が早いですよね。

電子書籍を作っていく中で活動の方向性が見えた

電子書籍を出版して、自分がどういう活動をしていくかということがなんとなく流れが見えてきました。

本当に自分が感じていたように皆さんが読んでくださっている気がしています。

一つ一つ時間をかけて文章を落とし込んでくださったり、ゆっくりゆっくり見てくださっているというのが伝わってきて本当にありがたいです。思いが形にできたことが大きな一歩ですので、これからも、楽しんで作品を発信していきたいですね。

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