女性の起業では、好きなことを仕事にすることを目指したものが多いです。
私は、好きなことより強みを意識して、自分の事業を作っていくことを勧めています。
(好きなことと強みが同じ方もおられます。)
私が会社を退職し、最初に起業したのはアロマセラピスト、ネイリストとしてでした。
アロマセラピー、ネイルアートの資格取得スクールに通い、技術を身に着けて開業しました。
もともと香りが好きだったので、アロマセラピーを仕事にできるなんて幸せだと思っていました。
好きだから仕事にできるわけではない
香りが好きなので、アロマテラピーの勉強も苦になりませんでしたし、ブレンドを考えることもとても楽しかったです。
ただ、私レベルの「香りが好きな人」は世の中にたくさんいました。
もっともっとマニアックに、香りが好きな人もたくさんいました。
香りの分野で活動しても、私だけの仕事を作り出すのは難しい、オンリーワンにはなれない。
そんなことを感じるようになりました。
香りが趣味としては好きだけど、仕事にするほど、没頭できるほど好きではなかったのです。
必要に迫られて始めたコミュニティーづくり
アロマセラピストとして起業したものの、営業や経営を知らなかったため、全然お客様が来てくださいません。
またアロマへの思いも中途半端だったのか、せっかく来てくださったお客様をリピーターにつなげることも苦労しました。
生活に困り、何とかしなければと思った私は、セラピスト仲間を集めてイベントを開催しました。
商店街や駅ビルの空いているスペースを借りて、ハンドマッサージや占い、ネイルなどのブースを構え、お客様に体験していただきました。
自分のお店でお客様が来て下さることを待っていても、なかなか結果が出ない。
それなら、お客様がたくさんいるところに自分たちが出ていこうと、あちこちでイベントを企画しました。
イベント会場を探し、セラピスト仲間を調整しながら主催する。みんなのまとめ役を私が行いました。
アロマセラピストとしての自分をPRするために始めたイベントでしたが「まとめる、企画する」というのが私に合っていたのです。
振り返ってみると、小学校時代は学級委員、中学時代は生徒会役員、高校、大学、会社員時代も何かと企画や調整役に選ばれました。
イベントなどの段取りを立てて、行動スケージュールに落とし込むこと、実行していくことが得意だったのです。
これなら、私のビジネスを作り上げていける
と思い、女性起業家ネットワークの運営に情熱を注ぎました。
多くの人の調整をすること、まとめること、企画を実行することが私の強みであり、役割。
好きとか嫌いとか以前の話です。
自分の強みの見つけ方
起業するときは、好きなことだけでなく、強みも意識しましょう。
自分の強みがなかなかみつからないという方は、周りの人数人に聞いてみてください。
自分が気づいてない、自分の強みを教えてもらえるはずです。