仕切

由良知子さん

会社名
良知学舎
設立
2020年3月25日
所在地
京都市中京区壬生桧町19−11
電話番号
075-322-5805
事業内容
中国語の講座(対面・オンライン)、中国語通訳ガイド、中国語検定対策講座
代表者
由良 知子
ホームページ
https://www.ryochigakusha.pw/
E-mail
info@ryochigakusha.pw

インタビュー

第10回目は、良知学舎・代表の由良知子さんにお話をお伺いしました。

― どんなお仕事をされているのですか?

良知学舎という中国語の教室です。コロナ真っ最中の2020年3月25日から始めました。私は長年にわたり中国語の通訳をしていまして、経験を生かして伝えていきたいなと思ったんです。私の場合は中国語ですけれども、やはり言葉が通じたり話せたりということは大変“嬉しい”“楽しい”となります。もちろん英語もそうですよね。今は、情報量も増えていますし、言語とコンピューターができるとなると、キャリアアップにもつながります。そして世界が広がる!いいところがたくさんあるので、そういうことを伝えていきたいと思って事業を始めました。

― 独立しようと思ったきっかけは何ですか?
私が独立を決意したきっかけは、長年にわたり語学に携わる中で得た豊富な経験と効果的な学習方法を、多くの人に広めたいという強い思いからです。特に、従来の教育機関では提供しきれない個別のニーズに応じた指導や、より実践的で効果的な学習方法を伝えることが、私自身の使命であり、より多くの人々に役立ててもらえると確信しました。具体的には、私が培ってきた知識とスキルを最大限に活かし、語学学習に苦労している方々や新しい言語を学びたい方々を支援し貢献したいと考えたのです。


(イベントの様子)

― 独立前のご経歴を教えてください。
大学卒業後、私は会社に勤め、中国へ単身赴任し、アルミ型材のプラント建設という非常に専門的な現場で約1年間、通訳業務を担当しました。この経験を通じて、専門用語や技術的な知識を深めることができ、通訳としてのスキルを大いに向上させることができました。1990年からフリーランスでやっています。主に日本国内で裁判所や法廷通訳、検察庁や警察の取調べなどの司法通訳をしてきました。またダムの河川会議では、ヘルメットをかぶって長靴を履いて、現場に一緒に行きました。普通では行けない所に行けて、とても楽しいなと思いました。その他にも、日本でバレーボールのワールドカップやグランドチャンピオンシップの試合が開催されたときに中国チームに同行し通訳をしました。彼らはすごく背が高いので、私が通訳している声が聞こえない~なんておかしなこともありましたね。通訳を三十年やってきて、大変ですけど楽しいです。

 
― 中国語はどのようにして学んだのですか?
外国語大学で中国語を専攻していましたが、勉強よりも剣道部の活動に打ち込んでいました。仕事で中国に単身赴任となりましたが、自分の中国語では通用しなくて、本当にもう辛くて毎日泣いてました。そこで仕事を辞めて、“食は広州にあり”と言われる広州へ留学しました。ちょうど勉強が終わる頃に天安門事件が起き、北京からはだいぶ離れたところでしたが、クラスメイトが郊外で戦車を見たと言っていました。日本領事館の人から「何も用事がなければ帰ってください」と言われて、帰国しました。

  
(通訳の様子)

― 辛かったことは何ですか?
通訳で辛かったことはいっぱいありますね。特に新人のときは、うまく訳せなくて、自己嫌悪に陥りました。裁判所の法廷通訳、警察署の事情聴取で通訳をするときに、専門的な言葉とか法律のことが最初は全然わからなかったです。専門的な言葉や司法の全体的なことがわからないと、全く訳せないなと思って、司法試験の学校(塾)に行って、裁判官とか検察官とかを目指している人と一緒に授業を受けました。毎回毎回、言葉を調べて単語帳を作って準備していました。良知学舎を始めてからは、今まで自分を売り込むというのをやってきてなかったので、営業力で苦労しました。

― 嬉しかったこととか 楽しかったことを教えてください。
良知学舎では、試験対策などでわからなかったことを私の説明や解説で「よくわかった」と言ってもらえたときは嬉しいですね。通訳ガイドの方では、今まで日本に来たことがなかった中国人から「日本に来てみてイメージが変わった。いい人ばっかりだ!」とか「あなたのおかげて日本についての知識が増えた」みたいなことを聞いたときですね。相手に喜んでもらうっていうのはどの仕事にも共通の嬉しさだと思います。 


(通訳の様子)

― 通訳ガイドもされておられるのですね。
唯一の語学の試験である、全国通訳案内士試験を受けて合格し、それをきっかけに通訳ガイドも始めました。その時に中国語検定一級試験も受けて通りました。私の実家は和菓子屋で、親のコネとか関係なく来たので、自分で言うのもなんですけど、自分の力でやってきたというふうに実感していいかなと思います。京都のおススメは秋ですね。春の桜もきれいですが、紅葉の季節が特にいいです。

― 文化の違いを感じることはありますか?
今ね、中国人マナーが悪いって言われていますが、誤解もあると思います。知らないだけで、やってはいけないことを伝えたらわかってくれるんですよ。温泉の湯船でばちゃばちゃしたり、立ってシャワーを浴びたりせずに、座るのが日本の風習ですって伝えると、分かったと言ってやってくれるんですよね。日本人は当たり前に生活習慣の中でマナーが身についている人が多いので、文化の違いを知ってもらって広まっていけばいいなとは思います。


(ガイドの様子)

― 趣味を教えてください。
剣道です。大学の部活動で始めました。コロナになってやってないんですけど、また再開したいです。五段を目指してるんですがなかなか忙しくて。学生の時は厳しかったです。すごくしごかれました。そして先ほどもお話しましたが、実家は和菓子屋なので、お菓子をつくることも好きです。趣味が高じて、免許を取り、私が作った和菓子をイベントで販売することもあります。

― わくらくの思い出を教えてください。
ホームページの作り方やブログの書き方、Zoomの使い方などを一から丁寧に教えてもらいました。勉強会などの機会を紹介してもらい、事業運営で困ったことがある度に相談に乗ってもらっています。不安なことがあったり少し落ち込んだりしているときも常に励ましてもらい、いつでも相談できるということが大きな精神的支えとなり、本当に感謝しています。


(由良さんが書いてくださったわくらく通信)

― これからの夢を教えてください。
二つあります。一つ目は、日本以外の国に向けてオンラインで講義などをすることです。実際に中国の北京の企業から授業の依頼や、アメリカ在住の方からホームページを見たとオンラインレッスンの申し込みをいただいています。日本国内のみならず、今後は世界を視野に入れて発展できたら嬉しいなと思います。もう一つは、今まで私は、まあ言ったら、苦労して勉強してきたというのがあるので、いつも楽しく授業をしようと心がけているのですけど、なんかこう、もっと楽に楽しく外国語が習得できるメソッドを開発したいと思っています。それで言語哲学とか、脳科学とかの本を読んで、何か使えないかなとまとめています。夢ですのでね、今すぐじゃないですけどなにかできへんかなぁとずっと思ってるんですよ。

― 由良さんのご経験がぐっと詰め込まれたメソッド開発、とても素敵な夢ですね。
  貴重なお話をありがとうございました!
ますますのご発展をお祈りしております。

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