仕切

砂川 めぐみさん

会社名
フェリーチェ/チェーロリッコ
設立
【ピアノ教室】フェリーチェ:2000年 【コーチング】チェーロリッコ:2015年
所在地
奈良県大和高田市日之出西本町4-1末広堂ビル3F
電話番号
0745-43-6158
事業内容
1対1のコーチングセッション/コーチングワークショップ・セミナー/女性のキレイを応援するセミナー招致・イベント企画/ピアノ教室の運営/カフェコンサート企画・運営・演奏
代表者
砂川 めぐみ
ホームページ
ピアノ教室フェリーチェ  未来デザインコーチング Cieloricco
E-mail
info@cieloricco.com

インタビュー

第5回目はピアノ教室【フェリーチェ】とライフデザインコーチ【チェーロリッコ】をされている砂川めぐみさんです。

― お仕事について教えてください。

砂川 ピアノの教室とコーチ業をしています。ピアノ教室の先生は25年くらいしていますね。コーチは、2015年の春から始めました。一対一のセッションと、一対多として多くの方とのワークショップも開催しています。コーチを始めた頃は生徒のお母様を対象に各地の音楽教室でもさせていただきました。イスラエルで生まれたフォトカードを使った“Points of you.”のワークショップや、ご要望があればその資格を取得したい方に向けての講座を開いています。現在のピアノ教室が69平米のフラットなフロアで広いので、コロナになる前はピアノのレッスンだけでなく、私が主催者としていろいろなイベントや講座を企画しました。整理収納アドバイザーの方をお招きして講座を開いたり、コンサートを開催したりして、生徒やお母様方だけでなく、他教室の先生方、知り合いや友達にも来てもらっていました。場所を使っていただき、皆さんに集まっていただくことで、教室に良い気をもらいたいなという思いもありましたね。

 

― どのようなきっかけで25年前にピアノ教室の先生を始めたのですか?

砂川 大学卒業後の新卒の時は法律事務所の弁護士秘書という形で、秘書と事務の両方をする業務に携わっていました。そこから音楽に戻ってきたという感じですね。ずっとピアノをしていたので、ピアノそのものはしたいと思っていたけど、ピアノの先生になりたいとは全然思っていなかったです。実は中学生の時のピアノの先生と合わなかったんですよね。ご夫妻でピアノの指導をされている教室で、私は奥様の先生に手ほどきを受けていたのですが、中学3年生の終わりの春休みに、ご主人の先生から「高校受かって君は何をするの?」と聞かれて答えに迷っていたら、「君はピアノは無理だしね。」と言われました。負けず嫌いなので「じゃあ先生ご夫妻の出身大学にピアノで行きます!」と言ってしまったんです。塾にも通ってクラブ活動も目一杯やっていて、どれもやり遂げたいという感じだったので、春休みにホっとして、勉強よりピアノのほうが楽かなって一瞬頭をよぎったんですよね。今思うときっと心が疲弊していたんだと思います。本当は運動が好きで得意だったので、高校に入ったらバスケ部か陸上部に入って、勉強をして大学に進学しようって思ってたんですけどね。

― そのようなエピソードがあったのですね。

砂川 ところが現実は勉強の方が頑張った分だけ良い数値が出ますよね。テストは時間内に書き直したりできるけど、ピアノはアイススケートと一緒で減点方式なので、1回音を間違えたらその度に減点されます。高校は音楽の学校じゃなかったので「自分はこのままで目指している大学に受かるのだろうか」とか、本当は運動したかったのに「なんでピアノやってるんだろう」とか思いながら、視野が狭くなっていました。負けず嫌いが禍して、高校3年間志望校を変えることなく頑張って先生達の母校に進学できました。大阪教育大学の教員養成科とは別のコースで教養学科芸術専攻です。ピアノ科に入ってからは「どうせ私は運動のほうが得意だし」みたいな感じで「どうせ」って言っているのが今思えば多かったです。友達は今でも演奏活動をしていますし、先輩たちも宝塚歌劇団で演奏していたりと周りには活躍してらっしゃる方がたくさんいます。今私がコーチングしているきっかけになったことですが、当時の私は、ただただ目の前のことに反応して悔しいと感じて行動は起こせるけど、その先のことを考えていませんでした。これが1つ目のポイントで、中学3年生の最後の事件です。


― 様々な葛藤を抱えて学生生活を過ごされたのですね。

砂川 それで卒業後は音楽の道ではなく一般企業に出ようと思って、就職氷河期でしたがご縁があって大きめの法律事務所に就職が決まりました。サポートしているのは楽しかったし一生の仕事にしたいと思っていたけど、法律の世界が全く分からなかったので私ではなく法律をもっと学んできた人がした方が良いなと思うことも多かったです。自分と環境を変えていくしかないと思い、音楽教室の中途採用の試験を受けに行きました。私は良くも悪くも動けてしまうのですが、ちょっと怖くても、勇気を出して勇気の要る方をやったら、変われるかもしれないってっていう思いが身体の中にある感じです。でも、行動する前に考える時間があったら良かったなっていうのが、2つ目のポイントです。友達には大企業で働いていたり、弁護士や医者など手に職がある子もいっぱい居ます。「なんか私っていろいろやってるけど、残ってないな。何をしてきたんだろう。」と思っていました。そこでコーチングを受け始めたんです。コーチングは教えるのではなく“引き出す”ということを聞いていたので、10年くらい前から受けてみたいと思っていました。最初のコーチと出会って、話させてもらうと、私自身と母との関係とかいろいろあって、話すことで考えていることが整理されていきました。私は「ピアノを教えたいというよりも、自分のできるもので起業したい」と思ったんです。

― 2つのポイントが人生の転機となり、今のお仕事に繋がっているのですね。

砂川 そうですね。自分がコーチングを受けたことで考えが整理されて行動が変わったからこそ、自分ができるようになりたいと思って、コーチングを学び始めました。子どもも小さかったのでコーチ・エィのオンラインで学べる講座を受けました。当時は夜の10時からの講座もあり、ピアノ指導を終えた後に家で受けることができたのが良かったです。その頃のピアノ指導は自宅でしていて、4歳から大人は60代まで教えていましたが、コーチングを学んだことでどんなポイントで指導するかや声掛けの方法が全部変わりました。私はただ教えることが好きっていうよりも、できなかった人ができたとか、その表現でやったらできるようになったとか、こう言ったらわかるのかなという風に、その人が「できて嬉しい」ことに繋がるのが好きですね。ピアノじゃなくても本当は良いかもしれないですけど、ただ長くやって来てて確実に教えられるのがピアノかなというので続けている感じです。その延長にコーチングがあります。以前、生徒さんの中に、家では話すけど外では全く話をしない女の子がいました。今はバレリーナになるためにピアノは辞めていますが、全く会話をせずに4歳から11歳まで教えました。その子がニヤっと笑う瞬間とか、表情を見ながらレッスンをしていました。私は話さないことに関しての専門家じゃないので、個人レッスンだしその子のペースでやれば良いと思っていました。10年以上前に、レッスンの始まりに歌を1曲か2曲歌うときに、「歌いましょう」ではなく「今日は歌係してくれるかな。先生はピアノ係するから」と声の掛け方を工夫してみたら、全く会話していない子が、その時だけ声が出てめちゃくちゃ上手に歌ったんです。あれが忘れられないですね、声が踊ってるというのが感じられました。


― お仕事の1
日はどのようなスケジュールですか?

砂川 9時半くらいから大人の生徒さんがピアノのレッスンに来られる、もしくはコーチングセッションをします。お昼12時から15時が空けば一旦家に戻って来て家事をしたり資料を作ることもあります。15時半~夜21時くらいまでがピアノ教室のレッスンで、1回40分レッスンで、時間きっちりに出入りしてもらう感じなので、私自身の休み時間がない状態です。お母様がいらしたらお話ししたりもするので、トイレに行く時間がないのが悩みの1つですね。コーチングセッションは、働く女性で10年選手の方など長く続けてくださる方もいらっしゃいます。

 

― 事業を続ける中で、苦労されたことはありますか?

砂川 音楽教室から独立して、最初は自宅でピアノ教室をしていましたが、ちょうどコーチングのコーチになった頃にピアノを自宅でやっちゃいけないということになったんです。分譲マンションですので、営利目的でやってはいけないことが契約書に書いていました。それで教室になる場所を探す時に苦労というか、焦りましたね。翌朝に近くの不動産屋さんに2件くらい行って「ピアノ教室の場所を……」と席に座る前に聞いたら、「お姉ちゃんごめんなさい、ないわ。」と言われました。音が出るものが大丈夫な物件はなかなかないそうです。ワラをもつかむ思いで大和高田駅前にある別の不動産屋さんに行くと「横にあるピアノ教室さん、今月末空くよ。」と言われたんです。20年以上続く大きな看板がかかった教室なので驚きましたが「そこでお願いします。」とすぐに決めました。移転にもお金がかかるし、移転までの1カ月間はお休みしないといけないので、これで生徒がみんな辞めてしまっても仕方がないとも思いましたね。一人一人、必ず電話をしてお母様に説明して理解をいただきました。メールも増えていた時でしたが、“電話でやらないと”という思いがありました。そして全員が新しい教室の方に移動してくださいました。教室を借りるとなると、経営者の皆さん抱えてらっしゃることだと思いますが経費はずっとかさんで行きますよね。それでも何かのチャンスかもしれないという風に思えたのはそれまでの経験があったからかもしれないです。運よく見つかって良かったです。本当にいつも運が良い人だなと自分では思っているんですけどね。

― ピンチがチャンスに変わったということですね。

砂川 とても広い場所なのでいろいろな活用ができています。NYにいるバイオリニストの友人が日本に帰ってきた時にコンサートをしたいというので3年連続で開催しました。集客をするとなると80人くらい、一斉メールは好きじゃないので個々の話を入れながら連絡して来てもらったり、自分に必要がなければ「興味ある人に来てもらっても良いかな」というふうに伝えたり、「0歳からオッケー」と連絡して知り合いの知り合いで来てもらったりとか、その3年で交友関係と連絡と集客という点でとても鍛えられましたね。苦労したことであり自分が育ったことでもあります。

 

― これからの夢や目標はありますか?

砂川 元々私は大阪市内が出身なので、大阪の緑が見える場所に、もう1つ場所を持ちたいとずっと思っています。奈良よりも大阪の方が遠方からでも電車や飛行機に乗ってすぐ来れるというのが大きいですね。九州に行った生徒が「先生、できることがあったら大阪で何かしたい。」とか語ってくれた時に、みんなが来やすい所に場所を持っていたら、チャレンジしてもらえるのかなと考えました。自分と一緒の40代50代の年代だけじゃなくて、もっと上の方とか、もっと若い方が一緒に飲食しながら、ピアノがあれば音楽をしながら歌いながら、対話する場にしたいです。緑のある公園の傍に場所を置きたいのは外に行くのが好きだからです。外で音楽のワークショップをしたりイベントを計画できるかなと子どもみたいな夢を抱いています。そこにピアノがあれば、音楽ワークショップもできるだろうし、コミュニケーションスタイルでも良いですよね。娘が今は大学で管理栄養士の勉強をしているのですが、いつかは起業したいと言っているので、若い人が何かをチャレンジできる場になればいいかなとも思います。大阪でいうと服部緑地の近辺とか、5~6年前に何度か見に行ってました。それよりもっと自分の事業を拡大して、収入を上げないといけないと思ってはいるんですけどね。私がやってる場所で娘が何かをすることがなくても、私がやっている姿を見て励みになるんだったら頑張れるなと思っています。夢を持つって、今もこうして言葉にするのもちょっと勇気が要るんですけど、言ったら行動し始める自分がいるかもしれないですね。

― わくらくの思い出はありますか?

砂川 同じ日に入会説明会に参加させていただき一緒に入会したのが安田由香里さんで、ご活躍されていることが励みになります。先に入会していた高校の同級生に新年会で再会したことは驚きましたね。わくらくさんでは細く長く知っている方や声をかけてくださる方など、入会してからご縁が広がったので、行動して新しい場所に行くと新しい世界が広がっていくということを体験させていただいた場所です。それとコーチングの資格を取ってすぐにPoints of you.の最初の体験会をさせていただいたときに、長堀にあった頃のわくらくさんで12~13人ほど来てくださったのが楽しかったです。三根さんがとても楽しそうに話してくださっていてとても嬉しかったです。

 ご縁が広がり、新しい世界が広がるって素敵ですね!貴重なお話をありがとうございました。

「わくらくってどんなところ?」と、ご興味を持たれている方

まずは入会説明会にお越しください。

TEL / 050-3629-1882(受付時間:平日9:00〜18:00)