仕切

浅田 明子さん

会社名
Salud(サルー)
設立
2016年7月1日
所在地
堺市堺区甲斐町東一丁2-12 2F
電話番号
090-2194-4362
事業内容
運動と栄養の両方から健康づくりをサポート
代表者
浅田 明子
ホームページ
Saludホームページ
E-mail
info@salud-diet.studio

インタビュー

第3回目はスタジオSalud(サルー)を主催されている、浅田明子さんにお話をお聞きしました。

 

— 現在、どのようなお仕事をされていますか?

浅田 私と同じような更年期世代、50代60代の方の健康のサポートということで、運動指導とダイエットサポートをしています。実は2つ仕事をしていて、もともと土木系の会社の図面を描くことがメインでした。図面の仕事は納期に間に合わせるために午前3時や4時まで仕事をしていることもあるので、不規則な生活ではなくしっかりとした生活をしたいということで、副業として運動指導を始めました。そのスタジオが大阪の堺市にある、スタジオSalud(サルー)です。堺で場所を借りたのが2016年だったのですが、その翌年には結婚することになって、今は京都に住んでいます。当初はスタジオ兼事務所になっていたので毎日通って、空いている時間に図面を描いたりしていました。運動指導のお客様には月曜~土曜の好きな時間に来てくださいとお伝えして1日1~2人くらいでした。コロナ禍で移動制限がかかって、スタジオを閉めなきゃいけないことになったのですが、オンラインになると60代の方たちはスマホの画面が小さいのが嫌だということでスタジオに通うと言ってくださる方がいらっしゃいました。私が京都から毎日は通えないので「金曜日と土曜日の2日間だけスタジオを開けるのでその日でよければ来てくださいね」というふうに曜日の限定を行ったんです。今は金・土曜だけ堺のスタジオを開けてお客様とお会いして、土曜の仕事が終わると、京都に戻るという形にしています。

 

— 運動指導と図面作成という2つの全く違うお仕事をされているんですね。

浅田 土木のほうは30歳くらいから始めました。たまたま電話番で入った会社が、土木関係の仕事で、青焼きという大きな紙の図面をデータに移行するくらいの時期でした。転職前にJwCADを少し学びに行ってたのが幸いして、AutoCADも触れるだろうということで、毎日1枚ずつデータに落とし込んでいたら、1年後には図面が描けるようになったんです。それに私がいた業界は二級建築士とか一級建築士とかの資格が必要のない隙間産業でした。でも図面が描けるようになると時間に関係なくするんですよね。現場が明日からとなったら図面ありきなのでそれまでに図面をやらなきゃいけなくて、10年間働いて、しんどかったので40歳の時に辞めました。また別の仕事をしようと思っていたときに、つなぎで以前にお世話になっていた会社さんから、図面をもらって家で作業することを始めたんです。フリーなので土日関係なく図面を上げるのが売りだったので、ひどいときは1週間寝れない日が続きました。ちょっと仮眠するって言って2時間寝て、起きてそのまま家から一歩も出ないみたいな日々です。私、一人暮らしだったので悲惨な生活で、身体がむくんだり、食べて、ずっと座ってるばっかりで体調不良になったりで……そんな時にピラティスの先生に週1回お家に来ていただいて運動を始めました。半年くらいしたら、めちゃくちゃ身体が楽になったのでこれは良いなと思ってお伺いしたら、「スタジオの養成講座を受けに行けば」と言われたんです。養成講座にはヨガの先生とか理学療法士さんとか、身体のことをものすごいお勉強されている方ばかりでその中に一人だけぽつんと入ってしまいました。お家に来てくださってた先生が、ご主人のご都合で海外に転勤になるということで、その先生が持っていらした藤井寺のスタジオのひとクラスを、やってみたらと言われたんですよ。「いつかやらなきゃいけないんだから、やりなさい!」みたいな感じでした。週に1回、外に出るっていうことで自分のリフレッシュもできるし、せっかく資格を取ったので、教えるってことで自分のスキルアップもできると思って行ったんですよ。そこが割とご年配の方が多くて、60代から上は80歳でした。一番最高齢の80歳のおばあちゃまが、最初は手押し車を押しながら来られてたんですけど、だんだん元気になられて、杖をついて来られるようになって、晴れてる日には三輪車みたいな自転車を乗ってくるようになったんですよ。

 

— えー!!そんなに変わるんですね!

浅田 そうなんですよ。私みたいな未経験者でも、身体を動かせない人を動かしてあげると、こんなにも変わるんだっていうのが驚きと嬉しさがありました。一緒に運動してお助けできる方がいるかなと思って、ピラティスを最初は新町の時間貸しのスタジオを借りてやってたんです。そしたらたまたま身内が事務所を引っ越しするときに一棟借りしたビルの2階が空くからということで、今のSaludのある場所なんですけど、好条件で借りれることになったので、それだったらちょっとやってみようかなって、始めたんですよね。別にスタジオを持つ気もなかって事務所として借りるっていうのもありかなと思っていました。

— 転機といいますか、行動に移すために周囲の方からの後押しがすごいですね。

浅田 なんかここっていうときに昔から、これはすごい自慢というか、人との出会いがあるんですよ。引っ張っていただけるような環境があります。言い方によりますが、その時期の私はとても素直だった。こうやればいいと言われたことはやっていました。半面裏返すと、自分で考えずに人に依存していたというのが事実なんですけど、その時は良い方向に動いていたっていう感じですかね。

 

― やったことないことをやってみようという気持ちにはなるのは難しいし、新しいことになかなか踏み出せない人っていらっしゃると思うので……行動できるってすごいことだと思います。

浅田 そうですよね。私は飽き性というのか、例えば一番最初に就職したのが百貨店だったんですね。当時洋服を売るマヌカンさんがもてはやされていた時代で、憧れて入ったらたまたま婦人服の売り場に配属になったんです。見えているところと裏の違いの大変さを感じて、この仕事は私は嫌だと思い1年くらいで辞めちゃいました。次に医療事務をしようと思って、医療事務の勉強をして、地元の総合病院にお勤めしたけれど、救急の患者様がいらしたときに私のほうがパニックになって、これは一歩間違えたら命に関わるというのが怖くて、悲しい仕事はきつくなって辞めちゃいました。次は経理の仕事しようと夜に簿記の2級を勉強して、昼間にコーヒー屋さんを手伝ってました。簿記2級に受かった後は、そのお店のマネージャーさんのご紹介で小さな広告代理店で経理として採用になって働かせていただきました。阪神淡路大震災で会社に行けなくなったタイミングで辞めた後は、失業手当をいただいて、ずっと留学したかったので半年だけカナダに行きました。なんか不思議なタイミングで、次から次へと興味がわいてくるんです。帰国後、経理の事務職をしていて、次は何をしようかなと考えて、結婚したら家でできる仕事でトレースって図面を書く仕事がしたいと思っていたときにJwCADを勧められたんです。常に1個のことやりながら、夜暇だから習い事に行くとか、そういうことが好きだったんですよ。5~6年サイクルで、職種も変わってます。私はこの仕事が嫌!みたいな感じで仕事を変えるということをやってきたなかで、土木の仕事っていうのは今もやっているので20年近いですかね。たまたまできて続けられてるみたいな感じです。たまたま算数が得意だったんです。中学生の時、サイン・コサイン・タンジェントとか何に使うねんー!って思ってたわけじゃないですか。土木業界では使うんですよ。

― 今のお仕事している状況の1日のスケジュールはどのようになりますか?

浅田 私は日にち単位で、1週間の中で、月~木曜は京都にいるんです。図面の仕事があれば図面の仕事をします。それ以外の雑用とか事務仕事もその期間にしてます。金・土曜は朝から晩まで、堺のスタジオです。お客様がその日に全部集中してしまうので、その業務だけで2日間全部使ってしまうという感じですね。早いときは朝9時からスタートして、終わるのが夜の9時とか、隙間は空きますが1日に5~6名いらっしゃるので、そうすると帰って寝るみたいな感じです。

 

― 事業をしていく中で、苦労したことはありますか?

浅田 2つのことをしていて、まず、どちらもお客様優先となるので、自分をコントロールしにくいっていうのがあるんですよ。スタジオはコロナ禍で金・土曜に絞ることになったので、それはひとつコントロールできたんですよね。図面も依頼があればお客様優先です。図面は、毎日コンスタントにこれだけの仕事っていうのではないので、フリーの弱みというか、あったりなかったりの波が、激しいですね収入が出ない月が出てくるので、来たらその補填も含めて、来た時にはわーって一気にします。他にどうしてもやらなきゃいけないこととかがあっても、どうしても図面のお仕事が優先になっちゃいます。それが今、大変というか困っていることですね。本当はスタジオ業務できっちりベースを作ることをやりたいです。ひとつ固定費をこれだけ稼げますっていうのがあれば、図面の仕事は一か月でこれだけでいいよってプラスアルファとして考えられて楽なんだと思います。あと、ここ数年私が悩んでいたのが、もう55歳になったので、年齢的に、身体を動かすお仕事にしても、1日6人6時間動くともうぐったりしてしまって、今まで動けば元気だったのが疲れがすごいたまるとか、自分自身の変化が出てきたので、60歳になるともう無理かもしれないと辞めようかなと一瞬思ったときもあったんですよ。図面も細かい作業なので昔のスピードで図面が描けなかったりとか……すごい悩んでます。

 

― 年齢重ねられたからこそ出てくる悩みということですね。

浅田 60歳くらいになった時に、私のようなしんどいけど思い悩んでる人たちが集まれるような場所が欲しいです。フリーとかになるとコミュニティに属してないので孤独なんですよね。そういう人たちのためのコミュニティを作れたらいいなっていう理想があります。コミュニティを作ろうと思ったら、何かしらやりにくることが必要じゃないですか。ダイエットは80歳になっても、例えばうちの母なんかは「ダイエットしなきゃ」って言ってます。年代関係なく性別関係なく困っていることなので、ダイエットに力を入れていこうかなと今は思っています。京都でも、場所を提供していただけるようなところを見つけて、どんなことをやっていくかをそこのオーナーさんに話したりしています。将来的にはどこか拠点が欲しいですが、今は、何曜日はここにいるよ何曜日はここにいるよみたいな感じで、何カ所かで行って、将来的には堺のスタジオを活かせてもいいですし、京都にそういう拠点があってもいいかなって思ってます。

 

― 身体を動かすことをきっかけにコミュニティとしての心の拠り所になると良いですね。

浅田 同年代の50代60代って、身体が気になり始める年代なのかなって今は思いますね。本当は10キロくらい痩せてるほうが楽なんだけど、でも食べないで痩せるとリバウンドもするし、筋肉なくなっちゃったら代謝も下がるので、余計痩せにくくなっちゃいます。50代になると2人に1人が膝が痛いって言いますよね。40代位から本当は自分の身体を管理すれば良いんですけどね。30代と40代って全く体質がガラッと変わります。私は出産を経験してないのですが、子どもさんができて子育てをされてる方は、子ども中心の生活で抱っこしたり姿勢も崩れたりするので、足が痛くなったり腰が痛くなったりする方は結構多いですね。それを引きずって、さらに運動を全くしていないと40代、50代になると尿漏れが多いですね。最近そういう方が来てくださって、運動の仕方で十分効果が出てきてます。めちゃくちゃボディメイクをするとかじゃなくって、“綺麗にはなりたいんだけど、そんなに筋トレは頑張りたくない”というちょっとハードルを下げたところで、運動サポートとかをできたらいいなと思っています。

 

― わくらくに入会したきっかけや出会いはありましたか?

浅田  40代に一時的に大阪の図面会社で会社員している時に、事務所にこもりっきりだったので、帰りに自分が興味のあったウォーキングのインストラクターコースに通ったんです。会社勤めは性に合わないっていうのはその時点で分かっていたので、ウォーキングが仕事になったらいいなというところから、こういうことを仕事にしている人達がたくさん集まっているところがあるぞと知って、わくらくさんに連絡しました。三根さんにお話を伺いに行って、全く何の形もないときから、三根さんはいろいろやってくださって、私はあれでもないこれでもないって今までどれも成功しなかったのを全部見てくださってます。やっぱりひとりだと相談相手もいないし、そういう時に、「三根さんがいる」と思うと、安心するんですよね。2016年の段階ではもう会員になってたので、もう10年くらいじゃないですか。習いに行くならもっと深いところから知りたいっていうのがあって、インストラクターコースに行ったら“思い描く自分になれる!”と思ってたんですけど、インストラクターって名乗れるようになってもお仕事はなかったんです。いろいろお免状を取っても、結局のところ営業ができて、いかに告知ができるかが必要なんです。そこを教えてくれる場所がわくらくさん。私にとっては、三根さんとの出会いっていうのが大きいですね。困ったときに三根さんにはいろいろとサポートしていただいていました。

 

― 人生の中で様々なご職業を経験しておられるって、なかなか誰にでもできることではないと思います。

浅田 ちゃんと現実を見て生きている人はやらないかなと(笑)。学ぶっていうのが楽しいっていうのがありますね。何かをやってるって一番楽しい。2つ仕事があることで、図面に追われて、寝れていなくてやっと終わったって状態でヘロヘロになりながら堺に行くんですけど、お客様と会うことで私が癒される、そういうのがありがたいですね。

― 元気づけられる方は、たくさんいらっしゃると思います。私も今日お話しお聞きできて心動かされました。ありがとうございます。

 

 

 

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