上田 典子さん
- 会社名
- La・Luce
- 設立
- 2015年4月
- 所在地
- 〒669-1515 兵庫県三田市大原901
- 電話番号
- 090-5308-1849
- 事業内容
- ブランディング・媒体広告のデザインおよび制作・印刷に関する総合的なサービス/レンタルサロン運営/イベントの企画・運営
- 代表者
- 上田 典子
- ホームページ
- La・Luce ホームページ
- info@laluce.red
第2回目は、三田市でグラフィックデザイナーとレンタルスペースを運営されている、 La・Luce(ラ・ルーチェ)の上田典子さんにお話をお聞きしました。
― わくらくには入会されて何年目になりますか?
事業開始の前に入りました。2015年にここ(La・Luce)をオープンさせたので、もう9年になります。独立してレンタルスペースをオープンするので、事業経営について相談させてもらうためにわくらくさんのところでお世話になろうと、オープンよりも前に会員になりました。改めて思うと長いですね。なんだかまだ3年くらいかと思ってました。本業はグラフィックデザイナーなのですが、レンタルスペースの運営で、場所を構えて営業という形は初めてなので、何をどう始めたらよいのかということで最初お世話になりました。
― まったく別の2つの事業を進めておられるということですか?お仕事の内容をぜひお聞きしたいです。
地元三田市で、本業のグラフィックデザイナーをしながらレンタルスペースの運営をしてます。デザイナーとしては、主に広告や宣伝に使う紙媒体の販促ツール制作を行っております。またレンタルスペースでは利用者からの問い合わせ対応からはじまり予約管理と顧客管理、そして清掃業務ですね。
― HPを見させていただいたのですが、すごく景色がきれいですね。
そこが一番目の行くところかなと思っています。緑が多い自然に囲まれた土地柄なので、周囲の自然環境を存分に活用させてもらってます。ちなみに、生まれも育ちも三田市です。
― その地元で開業されたかったのは何か理由があるのですか?
フリーランスでデザイナーをしていたんですが、父親が亡くなりまして、自宅の隣の父親が使っていた職場が空き店舗になったんです。やっぱり父親が長年使っていたものなので、思い出も多くて、そのまま放置するわけにもいかないし、かといって処分するのも忍びない感じでした。母親が少しずつお部屋に手を加えていって、リノベーションを試みている中で、趣味の学びとか社交的な人が集まってきてサロン化させてたんです。そういう母親を見て集まった人たちの興味や関心ごとに自由に使えたらもっと出会いや交流の場として、何かやりたい人が集まる場として、地域の人のためにもっと活用できるんじゃないかなというのを、直感的に感じました。本業が場所を選ばずできる職種であったということと、事務所としても活用できるっていうこと、そして、三田市は車社会なので、車を停める大型駐車スペースみたいなところがあるとういう条件が揃っていたので、これは私のほうで引き継ぎ、本業のステップアップを兼ねるべく事業展開させ、独立を後押しをしているのでは?と思ったのがきっかけです。
― 直感的に感じたんですね!偶然や直感は、普段から感じることが度々あったんですか?
そうですね、その前から語り始めると長くなりますが(笑)。いろんな複雑な偶然が重なって、なんというか後押しというかね。そうするべきなんじゃないかなみたいなのがありま した。特に年を重ねるごとに、経験値もできて、ある程度の年を重ね たので、直感を信じてもいいかなと思うようになりました。決断しないといけないって場面に遭遇したら経験上、自分だったらこうしたほうがいいんじゃないのかなって思うことがあります。そういうのって、不思議と意味があるような気がするんですよ。そんなときは直感を信じて進んでいきます。やらない後悔よりやったほうがいいなっていうのもありますね。
― レンタルスペース運営は、デザインのお仕事と、まったく別の業種ですよね。それを始めることに対しての不安だったり、どうしようという気持ちはありましたか?
ありました!何をどっから動けばいいのかすらわからなかったです。起業に関する書籍とかたくさん出てるのを最初は読んだりしたけれども、いまいちピンと来なくて、結局、直接相談する相手とかがいなかったのが大きかったかなということに気づきました。 それで探して行きついたのがわくらくさんでした。自分なりにまとめてみたりとかしたけど、どこからアクション起こし たらいいのか全く分からなかったんですよ。
― 準備は大変でしたか?
はい。建物を所有する形で運営していかないといけないので、大変でしたね。もともと築40年の診療所だったので、建物の雰囲気を壊さず誰もが親しみを感じられるような、また風景とマッチするような感じで改装していくのが大変でした。オープン当初は雑貨の委託販売も行っていたので、そのスペースを確保するなど店舗も兼ねるようにしないといけないので、レイアウトには随分悩みました。
― 全然診療所の雰囲気を感じさせないかわいいレイアウトをされていますよね。
そうですね。手作り感が満載ですね。あとは1割ほどだけ診療所の感じを残してるので面影はありますね。やっぱり気兼ねなく使ってもらいたいので、あんまり手入れしす ぎないように気を付けています。利用してくださる人たちの日常のなかに、夢中になるものを見つけてもらって、自分の時間を満喫してもらえる豊かな暮らしをお手伝いできたらいいなという想いがありました。おかげさまで、定期的なレッスンや、単発のイベントとかで利用していただいてい ます。
― レンタルスペースの運営とデザインの2つの業種のお仕事をされている中で、1日の スケジュールはどのような感じで動いてらっしゃるんですか?
私、だいたい6時くらいには起きて、まずトレーニングを開始します。
― トレーニングですか!
やっぱり一人でやってるのでね、体力が資本ということと、あとは体調管理も兼ね て、朝は必ずトレーニングから始まります。そうすると1日のスタートがアグレッシブに 動けるというのもあります。そこから1日の行動がスタートするんですけど、ご予約のお客様が入っていたりすると、8時半くらいから、使われる方に合わせたお部屋のレイアウトの変更と掃除を、その後メールチェックをして、スケジュール確認ですね。急な案件もあったりするので、優先度をつけて、その日の予定を実施していくようにしています。なるべく午前中には頭を使う企画や構成を考えるといった作業をしてます。お部屋のご予約がある場合はお客様のお迎えとお見送りした後に作業します。一段落したところで、お昼の休憩に入って、午後からはデザイン業務の修正が戻ってきたりするので、手を動かす時間として、あとは粛々とできる作業は午後に持ってきてますね。ずっと座っての作業が多いので、お客様をお送りした後に近所の川原をウォーキングしています。
― ウォーキングもされてるんですね!景色が綺麗だと、いい息抜きになりそうですね。
20年来の肩こり腰痛持ちでして・・・負担解消のためにもウォーキングを1時間実施しています。そうですね。気分転換はもちろん、仕事中にアイデアに行き詰まったときは、ちょっと歩いてみるとひらめくことがあるんですよ。デザインの仕事ってエンドレスになることも多くて(笑)。手を止めて適度なリフレッシュは必要ですね。私がいなくなってしまったら、誰も頼める人がいない状態なので。健康は特に意識して注意しています。
― 毎日お仕事されていくなかで、今まで苦労されたものってどういうものがあります か?
これはスケジュールとか1日の流れに関連してるんですけど、スペースの運営とデザインの業務の両立なので、スケジュールと時間の管理が難しくて、ずっと仕事してるように見えて、実はそんなに仕事していないっていう生産性が悪い働き方をずっとしていたんですよ。そうすると休みというのが存在しなくなってしまったので、きっちりスケジュールを立てるっていうことは勉強になりましたね。最初は都度対応していたので、その案件に対してどれくらい時間がかかるかわからないんですね。長いものもあればすぐ終わるものもある。ほとんどがはじめての経験なので時間がかかることを前提にしていなかったために、やらなければならないことがその日に全然出来なくなったことが何度もあります(笑)。それでスケジュールの時間の管理を意識するようになりましたね。予定があればすぐ書き込むようにもなりました。失敗を繰り返して、学んでいったっていうところが大きいですね。
― 一人でされていると、全部ご自身でやっていかないといけないですよね。
それが、このスペース運営とデザイン業務というところでの苦労した点ですね。あとはスペースに関してはとにかく、事業として動かしていくには知ってもらわないと借り てもらえないので、認知拡大を目指していました。毎月イベントを開催して、いろんな人とコラボレーションを含めてやっていたので、事前準備から当日の仕掛けとか、終了後の対応とか、そういうところで苦労する場面は結構ありましたね。何も知らないことも多かったので、まさに無知の知という状態でした。イベント一つ企画するだけで本当に大変で、いろんな意味で勉強になりましたね。
― これからやっていきたいことや、これからの夢はありますか?
いろんな人とかかわっていく中で、新しい絆とかコミュニケーションを作り出したり、その中でお互いの感性が触れ合うことで、驚きとか発見とかわくわくとか生み出せた らいいなと思います。そこでよりよい文化や習慣を作れたらいいですね。ここに来れば、 新たな自分が発見できる場所になってほしいです。私は表現を探求することが好きなので、人を楽しませたいとか、多くの人を喜ばせたいというのは、常に心掛けていることです。これからの生き方として「世の中に貢献すること」を目指しています。そして私自身もこれからも人生を楽しめるようになれたらいいかなと思ってます。
― きっとデザインのお仕事をされているからこそ、人とのつながりや表現することを大切にされているのでしょうか。
それもあると思います。今の不安な時代をどう生きるかを考えたときに、社会のつながり、すなわち人とのつながりであると私は思っていて、そのつながりを実感できる場で手っ取り早いのが趣味を持つことなんじゃないかなと思っています。やっぱり好きなものに触れ合ってるときって心に余裕がある時なんです。心に余裕のある人ってやっぱり、魅力的に見えるじゃないですか。そういう人生を送ってもらいたいなっていうのがありますね。そういうのを共感してくれる人で、趣味って何かわからないって人も結構いらっしゃるので、ここに来たら新たな自分が発見できるよっていうので、お手伝いさせてもらえたらと思ってます。
― ありがとうございます。ますます活性化することを祈っております。最後の質問になるのですが、わくらくの思い出を、ぜひお聞きしたいです。
バーベキューですね。コロナ前は年2回、うちの庭の自然に囲まれた中で、会員さんと交流会を兼ねたバーベキューのイベントを実施してました。食品1品それぞれ持ち寄ったお酒飲み放題の楽しい交流会です。アルコールが入るので皆さん、普段見せない一面を見せてくれますし、お互いにオープンになってぶっちゃけトークが繰り広げられる時もしばしばあります(笑)この数年で新しいわくらくさんの会員さんも増えたことですし、安全に継続できる新たな形で再開させたいですね!
― コロナ前は開催されてたんですよね。自然の中でのバーベキュー楽しそうですね!三田の綺麗な景色見てみたいです。本日はありがとうございました