仕切

坪内 佐耶佳さん

会社名
marshmallowヒューマンサポート
設立
2015年12月7日
所在地
愛知県津島市
電話番号
080-5120‐3950
事業内容
Twitter活用サポート
代表者
坪内佐耶佳
ホームページ
marshmallowヒューマンサポート
E-mail
sayatan0223@gmail.com

インタビュー

第8回目は、Twitter活用サポートをされているmarshmallowヒューマンサポート主宰坪内佐耶佳さんにお話しを伺いしました。
(インタビューは5月に実施しました。)

― 事業について教えてください。

坪内 Twitter活用に特化した女性起業サポート事業をしています。Twitterが大好きで13年くらい続けています。もともとは好きなバンドの情報を集めたり、ファン仲間を増やしたりすることが目的でした。Twitterのことは熟知していましたが、まさか仕事になるとは思っていませんでした。わくらくに入会したばかりの頃、勉強会に参加したときに先輩会員さんから「さやたん、Twitterのこと詳しいなら教えてよ。」と声をかけていただきました。それがきっかけとなり2年ほど前にわくらくさんでTwitter勉強会を開催させていただいたことが今のTwitter活用のサポートに繋がっています。私は今、起業して8年になります。もともとはハンドメイドアクセサリーの小売業、クリエイターさんのサポートや創業コンサルなどのアドバイス業などをしていましたが、“自分が本当に何をしたいのか”がわからなかったのでどれもうまくいきませんでした。でもTwitterに関しては、自分の知っている情報や知識、方法をスライドにまとめてお伝えしたらとても喜んでもらえました。コロナ禍ではメンタル心理カウンセラーの資格を取得したこともあり“メンタルサポート事業”と“Twitter活用塾”の2本柱でしていましたが、この1年で業務を搾り、今はTwitter活用サポートのみです。

― 起業したのはきっかけは何ですか

坪内 旦那さんに「自分で商売しろ」と言われました。私が社会不適合者で組織に馴染めず、浮世離れしていたからです。本が好きで、結婚してから5年程、近所の図書館で補佐としてアルバイトで働いていたのですが、持病が悪化したことで歩けなくなり2013年に退職しました。翌年2014年には社会復帰できることになったのですが、田舎なので働く場所がコンビニやスーパーなどしかなく、年齢制限などで仕事を見つけることがとても難しかったです。私は何もできない、資格も持っていない、そして派遣などの転職を繰り返してどこに行っても浮いてしまっていました。旦那さんは働いて欲しいと思っていたようで「これからは年取ったら雇用もなくなってくるし、自分で(仕事を)生み出す時代だから。自分で探すように!」と言われて、半年くらい悩みました。あとで聞いた話では、当時、師匠(旦那さんの呼び名:以下同)のお父さん(舅)が胃がんを患ってしまって……今は元気なのでご安心ください。師匠は「もし自分が大病を患ってしまって自分がいなくなったときに、さやたんは一人で生きていけるんだろうか」とすごく心配して、「家賃くらいは一人で稼げるようにしてあげないといけない」と、私に起業させようと思ったそうです。女の人が事業を起こして働くことには理解があり、奥さんになる人には、自分がお金出して解決するものなのであれば商売させてあげたいと思っていたようです。

― ご主人のことを“師匠”と呼ぶようになったのはいつからですか?

坪内 起業をしようと思った瞬間、2014年の年末からですね。ビジネスのノウハウをいろいろ教えてもらうために師匠と呼ぶようになりました。結婚してすぐにアメブロで顔出しをせずに主婦ブログとして、晩御飯やおやつを載せたり、ドラマの感想とか、100均で買った便利グッズを紹介していました。その時のブログでは「主人・旦那さん」でしたが、起業を決めてからSNSのブランディングとして「師匠」にしました。主婦ブロガーを経て、大ファンだった倖田來未さんのオタクブログでは1000ビューワー超えたこともありました。今はアメブロを辞めていますが、どうせ誰も見ないわと思って始めたブログを通じてファン同士の横のつながりができる喜びを知り、それが今のTwitter活用にも繋がっています。

― 師匠から起業を勧められたときはどう思いましたか?

坪内 頭おかしくなったのかなと思いました。(笑)当時の私は今の私と正反対で、自己肯定感が低くて自信もなかったので、そんな私に「なんで起業を勧めるの?」と思っていました。“起業=容姿端麗でカリスマ性のある社長”というイメージだったので、ずっと「嫌だ!嫌だ!」って言っていました。でもやるように言われた“リサーチ”だけはしていて、創業塾にも泣きながら通いました。

― どのタイミングで気持ちが変わりましたか?

坪内 創業塾の第1回目に参加していた人たちの中に、スタートアップの若い社長さんやカフェ運営されている同年代の女性がいらっしゃいました。その人たちが休憩時間に「難しかったね~」と話していたんです。私は嫌々参加している上に、講義の内容が難しかったので途方に暮れていましたが、他の人にとっても難しいということを知ってちょっとホッとしたんですよね。スタートアップの社長さんが休憩時間中も一生懸命PCで資料を作ったり、スマホでLINEのやり取りをしたりして仕事をしている姿を見て、そんなに変わらない年代の人たちが目の色を変えて真剣に取り組んでいることに影響を受けました。「この人たち本気なんだ。私もちゃんとしなくちゃ!」と思い、その時に初めてやる気スイッチが入りました。

― 事業で苦労されたことはありますか?

坪内 Twitter活用サポートで、お客様に発信する楽しさをどう伝えていけばいいのかをとても模索した2年間です。Twitter講座を受けてくださった方は、その後1週間ちょっとはモチベーションがあって更新を頑張ってくれるけど、その後はしんどくなって継続できないことが多いです。発信がお客様の楽しいや嬉しいに繋がるような方法を、どう伝えたら良いかという点を日々考えています。

― Twitterサポートをしていて、嬉しかったことはありますか?

坪内 Twitterをきっかけにその人の次の行動に繋がったことがとても嬉しいです。さらに嬉しいことは、Twitterを始めて楽しいことがたくさん増えたとか、フォロワーさんが増えた、フォロワーさんと会って交流が出来た、お仕事に繋がったという報告などを聞いたときですね。子どもの頃から「役立たず」と言われて自分の存在価値がないと思っていたので……。好きで使っていたTwitterのことをお伝えして誰かのお役に立てたということが、私の自己肯定感を高めてくれました。自尊心も高まりました。「ありがとう」と言ってもらえて、私も「ありがとう」と返せることがすごく嬉しいです。この2年間の経験から、自分で商売をする楽しさを実感しています。

― ターニングポイントはいつですか?

坪内 2年ほど前から始まったTwitter勉強会がターニングポイントですね。私という存在を知ってもらえるきっかけになったし、いろんな人との出会いも増えました。今までは一人で頑張っていたので、全て自分で解決しようとしていましたが、Twitterをきっかけにみんなで頑張ることと、尊重し合ってその人の良いところを伸ばすということの重要性に気が付いて、全部が変わりました。私を昔から知っている人からは「表情も目つきも変わったよね」と言われます。そう言われると、嬉しいというよりも人として一皮むけたのかなと自信になりますね。

― さやたんの1日のスケジュールを教えてください。

坪内 7:00 起床
   8:00 洗濯機を回す、家事全般
   8:30 Instagram投稿
   8:50 Twitterで“おはようツイート”(パックしながら)& お化粧タイム
   10:00~19:00 営業時間
   午前 Zoomでのサポート 1~2時間
      お昼ご飯を食べながらSNSチェック
   午後のZoomサポート1~2時間、チャットサポート、メール返信等事務作業
     午後に業務がない日は美容室やネイルなど美容タイム
   15:30 Instagram投稿
   17:00 Tiktok更新→InstagramとFacebookにアップ
   19:00 終業後Youtubeを見ながら宅トレ20分
     洗濯物を畳みながらSNSチェック
   20:30くらい 晩御飯 ここからは奥さんに徹する。
     その後はヲタ活、ドラマ見ながら夫婦の時間など
   24:00 就寝
     土日は休みなので師匠との時間を大事にしています。

― SNSの更新を日常のスケジュールに組み込まれているのですね。

坪内 起業してから、特にTwitterサポートを始めてからは発信する時間を気にしています。SNSの更新は統計を取りたいものもあるので、「こういう発信をするとこういうアクションがある」ということを把握するためにもスケジュールに組み込んでいます。朝は自分の好きなもの、メイクやコスメや料理をアップすることを決めています。Twitterの布教活動中なので、午後はTwitterで仕事のことを投稿しています。Twitterはメインなので、自分の思いを言葉して自己開示していくための見本になればいいなと思っています。書くツイートネタは(天から)降ってくるんですよね。嫌がられる表現は書かないと決めています。Instagramのリールでは①午前中に起業前から変わらない素の私、②午後にTwitter活用の先生としての私、③夜は80年代90年代の音楽で踊っている姿を発信してみんなに元気を出してもらおうという私、という3つのさやたんを発信しています。

― SNSの発信で気を付けていることやこだわっていることはありますか?
坪内 SNS発信は、仕事の戦略の一つとして、なるべく前向きな言葉を使うようにしています。そしてときどき弱音を吐くようにしています。なぜなら、良い面ばかり載せていると更新が止まるからです。ある程度フォロワーさんが増えてくると、弱音を受け止めてくれる人が増えてくるので、安心して弱音を吐き出して、フォロワーさんから応援の言葉をもらいたいという気持ちで書いています。発信することが好きな理由を考えてみたことがあるのですが、非現実的なことを求めてるからだと思います。仕事とか経営の勉強とかって現実的じゃないですか。SNSの発信って、“演じる”ことが出来るんですよね。そこにエンタメ性を感じています。非日常を求めているから、SNSの発信も自然にできているのだと思います。現実的なことと非現実的なこと、つまり右脳と左脳をうまく使い分けることでバランスを取っていることが、自然とメンタルケアになっていのかなと思います。息抜き方法は、推しのInstagramを見て1時間に1回ニタニタ、ニヤニヤすることが息抜きです。料理は好きで、高校は家政科で食物分野が得意でした。結婚してからは家庭の味で、味噌煮込みなどもお出汁から作ります。

― わくらくの思い出はありますか?

坪内 入会したことがすべてで、思い出です。普段会えない会員さんと交流できるようになって、皆さんすごくフレンドリーに接してくださって、良いコミュニティーに出会えたと思っています。2020年の9月にスタートアップの勉強会で出会った人に三根さんをご紹介いただき繋いでいただいたことがきっかけです。スランプの真っ最中だったので、わくらくに出会っていなかったら、多分個人事業主を廃業していました。入会後に参加したグループコンサルティングで「もっとカリスマ性を持ちたい!」って相談したときに「坪内さん、誰かになりたいんですか?そのままでいいのに。」と小島さんに言われました。憧れのすごい女性起業家さんがいて、誰かになろうなろうとしていたんですよね。「私は私のままで良いんだ」と気持ちが楽になって、そこからすごく自然体にいろいろ動くことができました。入会当初はいろいろな勉強会に参加して、2、3回目のグルコンで前述したように先輩会員さんからTwitterの話が出て今に繋がります。

― わくらくに入会することについて、師匠の反応はどうでしたか?

坪内 最初は「何かわからんけど、入ってみたらいいんじゃない。」という反応だったのが、今では「三根さんの言うことを聞きなさい。俺は三根さんにバトンは渡したから、ビジネスのことは全部三根さんに教えてもらうように。」と言われています。

― 今大事にしているテーマは何ですか?

坪内 毎年サポートテーマを持ってやっていて、今年は「女性起業家さんの自己表現」です。自己開示が苦手な世代が多いです。うまくSNS時代の波に乗って、新しいお客様に出会ってたり、新しい発見をしたりしていただきたいです。楽しく自己表現していただくために、年代別の若い頃の遊びを研究しています。50代60代は文通や交換日記、30代40代はポケベルやガラケーでメッセージ返信する感覚です。私は苦しいことを楽しいことへ変えるだけで、時には自転車の補助輪、時には補助輪を外す役割として、お客様が自活するためにやっています。

― これからの夢を教えてください。

坪内 本を出したりTiktokで発信をしたり、Twitter活用もしてますが、私がしていること全てを通して、みんなに笑顔と元気を与えていける人になりたいですね。Twitterをもっと楽しんでもらえるように「さやたんのTwitter研究所」みたいなのを作りたいです。今しているオンラインコミュニティをもっと充実させて、総合エンターテイメントプロデューサーのつんく♂さんみたいに私がいろんな人をプロデュースして、Twitter活用が苦手な人たちの人柄をもっと出していけるような活動をしていきたいです。

― TwitterやSNSの発信を楽しめる人が増えて欲しいですね。スランプを乗り越えて、好きなことをお仕事にされているってとても素敵です。貴重なお話をありがとうございました。

「わくらくってどんなところ?」と、ご興味を持たれている方

まずは入会説明会にお越しください。

TEL / 050-3629-1882(受付時間:平日9:00〜18:00)