欲しいものは、欲しいタイミングで買わないと買えなくなる
2026/10/08私には、とびきり気に入っている「パジャマ工房」という会社さんがあります。
滋賀の会社さんで、何度もリピートし、すでに10枚以上パジャマを買っています。
自分用だけではなくて、母親やお友達へのプレゼント、療養されている方へのプレゼントにも選んできました。
理由はひとつ——肌触りが、めっちゃいいんですよ。

夏も「何も着ないより涼しい」というキャッチコピーのパジャマ。
体とパジャマの間に風が抜けていくような設計になっていて、夏はもう手放せません。
生地が良くて、寝ている間のストレスがないんです。
実はパジャマに関しては、いろいろ試してきました。
今流行りのリカバリーウェアも、何パターンか——お高めのものも、お手頃のものも。
でも機能性の生地は、私にはどこかチクチクして、肌触りが好きになれなくて。
その点、パジャマ工房さんはオーガニックコットンやダブルガーゼのような素材で、肌触りの良さと縫製の丁寧さを売りにされている会社さん。
社会派ブロガーのちきりんさんがプロデュースされた商品もあり、パジャマ好きの間では人気のお店です。
価格は、正直ちょっと高めの部類。
毎回手書きのお手紙が入ってきて、「丁寧な良い仕事をされる会社さんやな」という印象でした。
品質に見合った値付けをされていて、しっかりブランディングができておられる。
16年くらい続けられてきた会社さんです。私が買い始めてからでも、5年くらいになります。
「知ってたら、3年分買っておいたのに」
そんなパジャマ工房さんが、今年で閉店する——そのお知らせを見て、ショックでした。
物価高なのか、社内の体制なのか。
ただ、あれだけ丁寧にお仕事をして、ちきりんさんのような方にも見出されて「一緒にやりたい」と思われるような会社さんなのに、事業が続けられない、という現実。
そこがいちばんショックでした。
そしてもうひとつ、切ない現実が。
私のお気に入りの夏のパジャマが、もう在庫がないんです。
「知ってたら、3年分くらい買いだめしておいたのに」
本気でそう思いました。
欲しいと思ったものは、欲しいと思った時に買っておかないと。
「来年もある」「再来年もある」っていう保証はないんです。
お気に入りは、ずっと続いているとは限りません。
利益がなかなか出せなくなったということもあるでしょうし、後継者がいなくなったということもあるんですよね。
待っている間も、値段は上がっていく
もうひとつの現実が物価上昇です。
ここ4、5年、物価の上昇が激しい。
その前の30年くらいは、デフレの時代。
値段があまり変わらない、値上がりしない時代でした。
経済学的には、インフレのほうが「あるべき姿」なんだろうと思いますけど、現実には物価がどんどん上がってちょっと辛いですよね。
身近な例がiPhone 17。私が持っている256GBのモデル、去年出た時は12万円台——12万9千円でした。
それが今年の7月に上がって、今年の9月にまた上がって、いまは15万円台、15万9千円くらい。
3万円上がって、ざっくり1.2倍。
これが16万とか20万近くまで行くと、ちょっと買うのをためらいますよね。
外食に行っても「物価上昇の影響を受けております」みたいに言われることが増えたし、住宅ローンの金利もどんどん上がっています。
フラット35も3%になる——ほんの数年前に私が家を買った時は0.5%、0.9%という時代でしたから、2%、3%はだいぶ変わります。
輸入品は円安の影響があって、特に化粧品が大きい。
私はシャネルのリップが好きで、使うと気合が入るんですが、これもどんどん上がってきています。
円安と物価高、じわじわきていますね。
欲しいタイミングで買うのが、一番経済的
欲しいと思ったものは、欲しいと思ったタイミングで買うのが、一番経済的でもあり、効果的でもある。
お気に入りがずっと売っているとも限らない。
そのうえ、このインフレの時代は、早く買わないとどんどん手が届かなくなってしまう。
値段はみるみる間に上がっていくので、手を伸ばしたら届く、買えるというところで買わないと、「手を伸ばしても届かない」値段に行ってしまう可能性があるんです。
そう思うと、決断力がますます求められるなと思いますし、その決断を支えるために、自分の中の資金計画がますます大事になっていくんだなということを感じました。
欲しいものを届くうちに買うために、お金の目配せもしておく。
パジャマ工房さんの閉店は、私にとって2つのショックでした。
ひとつは、お気に入りが買えなくなること。もうひとつは、いいものを作ってきた会社さんでも、存続ができないんだな、ということ。
この2つ目こそ、他人事ではいられません。
欲しいものは、欲しいタイミングで買う。



