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久しぶりに紅筆を使って口紅を塗ってみた

2025/02/23

口紅を塗るとき、あなたは筆を使いますか?それとも、スティックのまま直接唇にのせますか?


私は、ずっと後者でした。理由はシンプルで、「めんどくさいから」。

熊野の化粧筆を持っているにも関わらずです!

だからこそ、細身の口紅を選ぶことが多く、さっとひと塗りで済ませるのがいつもの習慣です。



忙しい日が続くと、そんなひと塗りすらおろそかになり、気づけばリップが剥げかけたまま打ち合わせに向かうことも。

さらに、この時期はマスクをすることも多く、化粧直しのタイミングを逃してます。

そもそも、自分の顔は鏡を見なければ確認できないから、多少崩れていても気づかないことの方が多いのです。


年末は体調を崩し、1月、2月は追われるような忙しさで、半分記憶が無いような状態で過ごしてました。
自分の顔さえゆっくり眺めずにいた気がします。


そんな私が、ふと口紅を塗りながら鏡をじっと覗き込んだ日がありました。

いつも通り、直接口紅を滑らせていると「なんだか雑だなぁ」と思ったのです。

いつもポーチに入れっぱなしの紅筆が目に入り、久しぶりに使ってみることにしました。


筆を手に取り、口紅をそっと含ませる。

口紅を優しく溶かすように筆に含ませていくその動作だけで、特別なことをしている気分になります。

ゆっくりと唇にのせると、いつもの塗り方とは違い、輪郭が整い、口元に品が宿る気がしました。

そして、このひと手間をかけるプロセス自体が、贅沢な時間に感じられたのです。


「自分を大切にする」

とは、特別なことをするわけではなく、こうした小さな所作の積み重ねなのかもしれませんね。


ひと手間かけたことで、少し豊かな気持ちになり、やる気が出てきました。
単純ですが、日常生活で見つけた私のリフレッシュ方法です。