大阪万博の最終日には、日本館も見学することができました。
そこには、日本の技術や知恵をぎゅっと凝縮した展示があり、とても印象的でした。
特に心に残ったのは「耐震構造」の説明です。
高層タワーやタワーマンションは、大きな地震に備えて「力を受け流す」仕組みを持っています。
揺れを吸収し、しなやかに揺れながらも倒れない。
その展示のテキストには「やわらかく作ることで受け流す」と書かれていました。
この言葉を読んだとき、「受け流すことでこそ強くなれる」という深いメッセージを感じました。真面目な女性経営者が抱える“受け止めすぎ”の課題
女性経営者の多くはとても真面目で責任感が強い方が多いです。
お客様や周囲の声を丁寧に受け止める姿勢は、信頼を得る大きな要素でもあります。
しかしその一方で、すべての反応や意見を真正面から受け止め続けてしまうと、心も体も疲れ果ててしまいます。
時には「ポキッ」と折れてしまう危険すらあるのです。
経営に活かす「受け流す力」
私自身も、実は「聞いているようで、聞き流していること」が結構あります(笑)。
それはいい加減だからではなく、自分の軸を守るため。
すべてを抱え込むと迷いが生まれ、大切な思いを見失ってしまうからです。
経営はマラソンのようなもの。
折れないためには「がんばる力」だけではなく、「しなやかに受け流す力」が必要です。
例えば、SNSのコメントや周囲の意見。
すべてに対応しようとするとエネルギーが分散し、本当に注力すべきことが後回しになってしまいます。
大切なのは「取捨選択の感覚」を持ち、必要な声とそうでない声を見極めることです。
受け流すことは「逃げ」ではない
受け流すというと「無視する」や「逃げる」と思われる方もいるかもしれません。
でも実際は逆で、経営を続けるために必要な“戦略的選択”です。
しなやかに受け流すからこそ、集中すべきものにエネルギーを注げる。
結果として事業も自分自身も強くなれるのだと思います。
あなたにとっての「受け流す力」とは?
万博で出会った「柔らかく作ることで受け流す」という言葉は、私にとって経営のヒントになりました。
女性経営者として、仕事も家庭も人間関係も、抱えるものは多いからこそ「受け流す力」を意識したいと思います。
みなさんは、日々の経営の中でどんなふうに「受け流す力」を取り入れていますか?