1. ブログ
  2. B'zライブで学んだ「愛されるビジネス」の本質——価格設定・演出・ファンとの関係
 

B'zライブで学んだ「愛されるビジネス」の本質——価格設定・演出・ファンとの関係

2026/05/24

昨日、人生2度目のB'zライブへ行ってきました。会場は大阪城ホール、約13,000人のファンが集まりました。

 

前回は京セラドーム(4〜5万人規模)だったので、スケールは少し小さめ……なのに、熱量はあの時と同じか、それ以上でした。

むしろ13,000人というサイズが、ちょうど「届く距離感」だったのかもしれません。


前回のライブレポートはコチラです。
あなたの情熱に従おう! B'z LIVE初参加レポート女性経営者を応援わくらく 今年の目標の1つがB'z のLIVEに行くことでした。昨年末、紅白のステージを見て大感動!ぜひ一度、生でライブを見たいと思いお正月のうちにファンクラブに入会しました。(同じような方が、全国で数万人いらしたみたいです)そして、ついに...
 

 

ファンの空気感——甲子園に似たあの感じ:

会場をぐるっと見渡すと、男性客が多く、ツアーTシャツを着た50代以上の方がズラリ。

その空気感がなんとなく甲子園に似ているなと思いました。

ユニフォーム姿の男性たちが、目の前の「本物」に熱狂している——そういう、純粋な愛が詰まった空間。

 

そして稲葉さん・松本さん、お二人とも60歳を超えてなお、全力で声を出し、演奏し、13,000人を一つにしてしまう。

40年間トップを走り続けてきた人のエネルギーというのは、やはり体で感じるものがあります。

 

「時間を預けてくれてありがとう」という姿勢が刺さった理由:

MCの中で稲葉さんがおっしゃっていた言葉が、胸に残っています。

「貴重な時間を、僕たちのライブに使ってくれてありがとう」

 

これ、ビジネスをしている私たちに置き換えると、ものすごく深いメッセージだと思いませんか?

 

お客さまはお金だけでなく、時間を投資してくださっている。

その意識を40年間持ち続けてきたから、B'zはトップに居続けられるのかもしれません。

自分のビジネスでも、クライアントさんが「この時間、使って良かった」と感じてもらえているか

——ライブの最中にそんなことを考えてしまいました。

 

セットリストも最高で、大学時代にカラオケで歌い倒した名曲たち

——「今夜月の見える丘に」「ZERO」「ULTRA SOUL」——が次々と。

踊って、歌って、気づいたら汗だくでした(笑)。

 

ビジネス視点①「強制されないグッズ設計」:

職業柄、このようなライブでもついついマーケティング視点でチェックしてしまいます。

 

最近のライブって、観客を演出の一部に組み込む設計が多いですよね。

ペンライト、旗、LED制御……嵐しかり、トリカムしかり。

椎名林檎さんのライブに行った時も、会場全体が旗を振っていました。

それはそれで一体感があって素敵なのですが、ペンライトや旗は「持っていないと乗れない」に近いマスト購入アイテムでもあります。

1,000円のペンライト×1万人=1,000万円という収益にもなりますしね。

 

でもB'zは、そういった演出グッズが一切ありません。

ツアーTシャツやタオルはありますが、それは「持ってなくても全然楽しめる」もの。

観客はひたすら、自分の手を挙げて、声を出して、体で楽しむ。

 

そしてもう一つ、座席にスポンサーのチラシも置いていない。すごくシンプルです。

じゃあ、どこで収益を上げているのか——?

 

ビジネス視点②「VIP価格設定」という平等な仕組み:

B'zのチケットは3段階です。

Premium席=¥35,000

SS席=¥18,000

S席=¥13,000

一番多いのはS席で、私もS席で楽しみました。

でも高価格帯のPremium席・SS席が存在することで、演出グッズを全員に買わせなくても収益が成り立つ構造になっているんですよね。

 

これ、キングコング西野亮廣さんが提唱されているVIP戦略そのものだと思います。

「安い席をマイナスにするのではなく、いい席をプラスにする」という考え方。

 

たとえば——お母さんがずっとB'zファンで、一生に一度行かせてあげたい。

そう思ったら、S席の13,000円にプラス5,000円出してSS席にしてあげようか、と自然に思えますよね。

私もいつも、友人を誘う時に「いい席で楽しんでほしい」と思うタイプなので、この設計はとても腑に落ちました。

 

「お金を出せばいい席に座れる」——これって実は、とても誠実で平等な仕組みだと私は思っています。

 

ビジネス視点③「没入感」をデザインする演出力:

ステージは大阪城ホールの中央に円形に設置され、360度観客が囲む形。

スクリーンがホールケーキのように立体的に構成されていて、映像・照明・音・そして体に伝わる振動——全てが組み合わさって、圧倒的な「没入感(イマーシブ体験)」を作り出していました。

 

「今夜月の見える丘に」では、月夜の演出の中に稲葉さんの歌声が重なって、本当に幻想的で。

観客がペンライトを持っていないからこそ、その世界に完全に引き込まれるという逆説が、ここにあるように感じました。

 

世代を超えて愛される、ということ:

隣の席には、お母さんと小学4〜5年生くらいの男の子が来ていました。

 

その子がどこでB'zを好きになったのか、純粋に気になりました。

周りにいるのは自分の親や祖父母世代の大人たち。でも稲葉さん・松本さんというカッコいい大人を間近で感じて、彼もきっと何か受け取って帰ってくれたんじゃないかな

——そんなことを思いながら会場を後にしました。

(B'zの関係者でも何でもないのに、なんかちょっとうれしかったんですよね、笑)

 

出口でファンクラブのチラシが配られていて、それがまたとてもシンプルなデザインで(「Canvaで作れそう!」とうっかり思ってしまった・笑)。

あの壮大なステージと、シンプルすぎるチラシのギャップがまた、なんかB'zらしくて好きでした。

 

今回のライブテーマ「Follow Your Own Passion」:

今ツアーのテーマは "Follow Your Own Passion(自分のパッションに従え)"。

 

演者と観客のパッションがぶつかり合いながら、あの空間が生まれていました。

そしてそのエネルギーを日常に持ち帰って、また自分の仕事に向かっていく——そんなメッセージを受け取った気がしています。

またライブに行けるように、私も自分のパッションで走り続けていこうと思った夜でした。