「この日、ここにいます」——たったこの一言が、人を動かす。
こんなことありませんか?
ネット上で気になっている人。
会いたくて、話しかけたくて、でもなんとなく遠慮してしまって、ずっとそのままになっている人。
実は、気になるけど、遠慮してしまって行動できないと感じている人ってびっくりするくらいたくさんいるんです。
その人たちに必要なのは、勇気でも、きっかけでもなく、「行動できる理由」です。
自分のサービスに興味を持って下さった方、気になっている方に
「いつでも来てね」は、一見やさしい言葉に見えます。
でも相手にしてみれば、"いつでも行ける"は"いつ行ったらいいか分からない"と同じ意味。
自分だけのために時間を作ってもらうのは申し訳ない、という遠慮が、見えないハードルになってしまうんです。
ところが、
「5月13日・20日・29日、淀屋橋にいます」と具体的な日時と場所を示した途端、人は動き始める。
「あの日なら行けるかも」と自分のスケジュールを確認して、しかも会いに来る理由を自分で見つけて、足を運んでくれる。
この体験を、私はお菓子販売という小さな実験を通じて、身をもって学びました。

なぜオフィスビルで、サブレを売るのか
もともとネットショップでお菓子を販売しているのですが、ご存知の通り、「ネットショップに出したからって、バンバン売れるわけではない」んですよね。
SNSで「お菓子売ってます!」とシェアしまくるのも、そろそろ限界がある。
かといって、実店舗を構えるような資金も体力も、本業がある以上は割けない。
そんな状況で見つけた答えが、「人がすでにたくさんいる場所に、月数回だけ出る」という選択肢でした。
日本生命淀屋橋ビルには約3,000人が働いています。
そこに小さなテーブルひとつで出させてもらえるなんて、これは本当にラッキー。
自宅からも15分ほどで、月3回ならエネルギーも続く。完璧なバランスでした。
お菓子より大切なもの——「意外な人」が来てくれる不思議
販売を続けていると、面白いことに気づきました。
「5月は13日・20日・29日、淀屋橋のビルにいます」
と事前に発信すると、その日程を確認して、自分のスケジュールが合う日を選んで、わざわざ会いに来てくれる人がいるんです。
しかも、「え、あなた私のこと見てくれてたの!?」という方が多い。
電車に乗って来てくださった方が「ずっと会いたかったんです、今日日程が合ったので」とおっしゃる。
5年、10年ぶりに疎遠になっていた方が「大阪市内に出てたから、一駅乗って来たよ」と顔を見せてくれる。
そこで私、ハッとしたんです。
「会いたい」と思ってくれている人は、思っていたより、ずっとたくさんいる。
ただ——来るきっかけがなかっただけ、なんですよね。
「いつでも来てね」は、実は不親切だった
本業のコンサルでも、私はずっとこう言い続けていました。
「いつでも会いに来てください」
「30分無料相談、受け付けています」
でも、これって相手にとってどうでしょう?
「私ごときの相談のために、先生の時間をもらっていいのかな」
「何を話せばいいのかもわからない」
——そんな遠慮が、見えないハードルになっていたんです。
片や、「この日に淀屋橋でお菓子売ってます」という発信はどうか。
「お菓子を買いに行く」という理由が生まれる。
1枚200円のサブレを2〜3枚買えば、お客さんとして堂々と接点が持てる。
申し訳なさが減って、声をかけやすくなる。
「いつでも行けます」は「いつ行ったらいいか分からない」に変わります。
でも「この日、ここにいます」は、その人の背中をそっと押す言葉になる。
具体的な日時と場所こそが、相手への本当の親切だった——それが、お菓子販売を通じて気づいた、一番大きな学びです。
お菓子を売らない人でも、できることがある
会いに来てもらうための「理由」は、お菓子でなくても作れます。
マルシェへに出店するのもいい。
合同交流会に顔を出して「この日、私もいます」と発信する。
ランチ会やお茶会は、参加ハードルが低くて絶好の接点になります。
大切なのは形ではなく、「いつ」「どこに」を揃えること。
数字に表れない「本当の利益」
正直に言います。1枚200円のサブレを50枚売っても、1万円。
利益で考えたら、大したビジネスではありません(笑)。

でも私が学んでいるのは、「目に見えない数字」のほうです。
コンサルという"形のない商品"は、初対面の人にはイメージが湧きにくい。
でも「お菓子売ってます」と言うと、食いつきが全然違う。
イベントで使いたい、とか、まず買ってみる、という最初の接点が生まれる。そこからご縁が広がっていく。
つながりを作る入口として、お菓子は私の最強の相棒になっています。
会いに来てもらうために、今すぐできること
「いつでも来てね」をやめて、こう変えてみてください。
日時を具体的に決める(「5月13日・20日・29日にいます」)
場所を明確に示す(どこで何をしているかをセットで伝える)
会いやすい「理由」を用意する(お菓子でも、イベントでも、ランチ会でも)
あなたのことを、ずっと気にかけてくれている人がいる。
でもその人は、あなたが思っているよりも、ずっと遠慮しています。
だから、あなたから先に扉を開けてあげてください。「この日、ここにいるよ」という言葉が、その人の背中をそっと押す一言になるはずです。