事業計画書、最後に書いたのはいつですか?

2026/09/30

補助金を申請する目的って、もちろん「お金がもらえること」なんですけど、私はもうひとつ、それと同じくらい大きな目的があると思っています。

 

それは、事業計画書を書く機会になるということ。

 

起業して3年、5年、10年。皆さん、事業計画書って書いてますか?

 

書かなきゃいけないのはわかってるんです。

わかってるけど、目の前の納品と請求書と子どもの習い事の送迎に追われて、後回しに。

私もよくわかります。

 

でも補助金に申請するとなると、書かないわけにいかないんです。

しっかり書けたらお金がもらえるというご褒美つき。

人参をぶら下げられた馬のように走れるわけです。

我ながら現金だなと思いますが、人参なしで走れる人はそもそも悩んでません。

だからこそ私は「補助金、使ってほしいな」と思っています。

 

「事業計画書って、毎回書くんですか?」

先日の講座で「私自身も毎年のように補助金を申請しています。

そういう機会がないと事業計画書を書かないので」とお話ししたら、参加者の方からこんな質問をいただきました。

 

「事業計画書って、毎回書くんですか? 新規事業を立ち上げたときに一度作って、それで終わりだと思っていました」

 

いえいえ、とんでもない。

事業計画書は、毎年のように書き直すもの。

正確に言えば、現実に合わせて微調整して、バージョンアップしていくものなんです。

 

たとえば、200円のお茶菓子の話

具体的にいきましょう。仮に私がお茶のお菓子を開発したとします。

1枚200円で販売、1年後には月1000枚を目標にする。ここまでが「目標」。

 

事業計画書がおもしろいのはここからで、

「じゃあその1000枚、どうやって売るんですか?」

を書かないといけない。

500枚は法人のノベルティとして、300枚はネットショップで、200枚は道の駅で。

さらに、法人ノベルティならどこを狙うのか。保険会社さん、不動産関係の会社さんのショールームで使ってもらう。

そこまで具体的に書いていきます。

 

そして、ここが肝心なところなんですが、これはあくまで計画なんですよね。

 

実際に動き出すと、机の上ではわからなかったことが次々と出てきます。

ノベルティに使ってもらおうと思ったら「1枚200円はちょっと高いなあ」と言われる。

賞味期限の関係で使いにくいと断られる。

かと思えば、想定していなかった「5枚セットで1000円くらいのパッケージが欲しい」というオーダーが入ってくる。

実際、私のところにもそういう相談がありました。

 

思ったほど売れないこともあれば、思ってもいなかった形で売れることもある。

計画どおりにいかないことこそが、いちばんの収穫だったりするんです。

 

自分のせいじゃない変化も、容赦なくやってくる

今年でいえば、中東情勢の影響で梱包資材が一気に値上がりしました。

6月7月あたりで、箱やビニール袋が2割3割アップ。

さらにクリックポストも送料が185円から240円になります。

 

誰も悪くないのに、利益だけがじわじわ削られていく。

「200円で売ろうと思ってたけど、これ220円にしないと利益がでない」

という話が、1年経つと現実として目の前に現れるわけです。

 

そして月1000枚を目指したのに、1年経って500枚しかいかなかった、ということも当然あります。

そのとき考えるべきは「私はダメだった」ではなくて、「何が足りなかったんやろう」。

そして、それでも1000枚を目指すのか、500枚を前提に別の売り方を考えるのか。

ここで次の一手を決めるんです。

 

一度作ったら終わりではなくて、進みながら「これは無理やわ」と思ったら書き換える。

「これ、予想以上にいけるやん」と思ったら、上向きに修正する。事業計画書って、そういう生き物なんですよね。

 

身近なことに置き換えると

貯金の計画なんかが近いかもしれません。

1年で100万円貯めようと決めて、思いどおりにいけば万々歳。

いかなかったら、途中で見直しますよね。

体調管理や健康の目標なんかも、たぶん同じです。

計画を立てて、様子を見て、現実に合わせて直していく。

誰でも普通にやっていることです。

 

事業計画も、まったく同じ。

最初に立てて、見直しながら微調整していく。ただそれだけのことなんです。

 

で、その「見直す機会」をどう作るか

理想を言えば、3か月ごと、せめて半年ごとに見直せるといいと思います。

期間は短いほうがいい。

でも、正直なところ、そこまでできる人はなかなかいません。

だからせめて1年に1回は、腰を据えて事業計画を書く。そ

れくらいは死守したいところです。

 

とはいえ、誰にも言われないと書かないのが人間というもの。

私自身がそうです。

だからこそ、補助金の申請とか、大阪府に事業計画を提出する経営革新計画とか、そういう「外部の力」を借りて強制的に書く機会を作ってしまうのがいちばん確実だと思っています。

 

もし「もう何年も事業計画書を書いていないな」と思い当たった方がいらっしゃったら、それはむしろチャンスです。

書いていないということは、この数年で積み上げた現場の経験が、まだ計画に反映されていないということ。

書くネタは、もうあなたの中に十分たまっています。

 

経営革新計画のお手伝いもしていますので、
「そろそろ一回ちゃんと書いてみようかな」
と思われたら、気軽に声をかけてくださいね。