AIを導入してゆとりができる人、忙しくなる人

2026/10/20

「AIを取り入れたら、むしろ忙しくなりました」

 

先日、ある女性コミュニティの月例会に参加したとき、そんな声を聞きました。

皆さんはどうですか?

たぶん、これ、案外あるあるだと思います。

 

2時間かかっていた仕事が30分になったら

月例会で、わたしはこんな話をしていました。

 

「最近、AIを使って業務効率化が進んでいます。2時間かかっていた仕事が30分になったので、150分分、時間の余裕ができました」

 

この空いた時間、皆さんなら何に使いますか?

料理を凝ってみる。

友達とゆっくり喋る。

本を読む。

わたしは最近、インプットを増やしたくて「人に会う」ことに使っています。

ドラマやテレビを見るのも(これは言い訳みたいですが)わたしの中では立派なインプットです。

 

「隙間に、また仕事を詰めてしまっていて」

そんなわたしの話を聞いてくれた方の、ハッとした一言。

「2時間かかっていたものが30分になったら、その隙間にまた別の仕事を入れてしまっていました。『隙間ができたら、何か楽しいことをやろう』という発想が、わたしにはなかったんです」

 

AIが仕事を短縮してくれたのに、縮んだ分だけ次の仕事を詰め込む。

結果、忙しさは変わらない——いや、むしろ増える。

 

わたしも最初の2年は、AIで忙しくなった側です

わたし自身の話をすると、ChatGPTがメジャーになってから今年で3年半くらい。

最初の2年ぐらいは、完全に「AIで忙しくなった派」でした。

 

生産性という意味では、間違いなく上がっていました。

ただ、いろんなことがさっさとできるから、どんどん詰め込んでいたんです。

 

わたしの標準ルーティンは、stand.fmで配信したものをタイムスタンプにしてブログに書き、そこからインスタへ。

でも「AIがあるから」と欲を出すと、noteの記事にも、Xの投稿文にも、Threadsにも、リール動画の台本にも、あっという間に展開できてしまう。

プロンプトを書いて4、5分待てばできるわけですから、

「わたし、今までの10倍アウトプットできるわ!」

くらいの勢いで、AIで仕事を詰め込んでいました。

 

薄いアウトプットが増えて、起きたこと

それをしばらく続けて気づいたのは、アウトプットには「濃いもの」と「薄いもの」がある、ということ。

 

量が10倍になったとしても、その中身は濃いものと薄いものに分かれます。

そして、薄いものを増やしても、あまり意味がない。

 

たとえばnote。

ブログをnote風のテイストに直したものを、半年くらいずっと続けていたんですけど、気持ちが入っていないものって、やっぱり伸びないんですね。

閲覧数も伸びない、いいねも伸びない。

「これ、やってるつもりになってない?」と、モヤモヤしたままでした。

XやThreadsに流しているものも同じで、中途半端なものを流すだけなら、フォローの手間だけが増える結果に。

 

SNSは数字がしっかり出るからこそ、ごまかしが効かない。

その点はいい指標です。

「いいね2個」の現実を見た瞬間、「これは逆ブランディングでは?」と感じました。

 

ルーティンを「濃い」型に戻しました

今のわたしの流れはシンプルです。

 

stand.fmで配信 

→ タイムスタンプを作ってブログに書く 

→ その中で「これはいける」と思ったものだけ、5回に1回くらいインスタへ。

 

数は減りましたが、1本1本が濃い。

やっつけ仕事感がないので、続けられるし、気持ちも軽いです。

 

空いた時間は、自分にしかできないことに

ルーティンを見直した先で、改めて考えています。

「AIで効率化した分、わたしにしかできること、なんだろう?」と。

 

わたしのやりたいことは、わくらくの会員さんのビジネスマッチングが活性化すること、会員さんの悩みに寄り添って「伸びる道筋」を伝えること。

事務作業はAIに効率化してもらって、空いた時間はやっぱり人に会って、肌感覚で色んな事を感じることに使っています。

 

忙しくしようと思ったら、AIはいくらでも仕事をくれます。

深めればキリがない。

だからこそ、「忙しくすることで仕事した気になって、満足していないか?」という振り返りが、AI時代はさらに大切になります。

 

わたしは昨日から、振り返りの力を入れるためにPDCA手帳も使い始めました。

 

AI活用の目的は、AIを使うことそのものではなくて、「AIで人生を豊かにすること」。
業務を効率化した先に、本当にしたいことの時間をちゃんと作れているか。
皆さんは効率化した先に何をしたいですか?