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補助金審査の本音

2025/02/26

今、多くの自治体が地域内での創業を支援するために、さまざまな補助金制度を用意しています。

初期費用や家賃を補助してくれるパターンが多いですね。


そして、私はある市町村の補助金審査員を務めています。

補助金を活用したいと考える申請者のプランを聞いて、事業の将来性や補助金の適用にふさわしいかどうかを判断するのが私たち審査員の役割です。



緊張も熱意も伝わるプレゼン

審査会では、申請者が約10分間のプレゼンを行い、その後、審査員との質疑応答が行われます。

申請者の皆さんは緊張しながらも、自分の夢や思いを込めたプランを一生懸命伝えようとする姿がとても印象的です。
そのプレゼンを聞いて分かりにくかった点を確認したり、ご自身が自分の強みや外部環境を理解しているか質問を通して深掘りしていきます。
見方によっては、申請者が突っ込んで欲しくない場所を突っ込むので、嫌な人です💦

起業時は「計画の甘さ」よりも「乗り切る力」

正直なところ、審査員としては

「せっかく起業を決意したのだから、ぜひ補助金を活用して事業を伸ばしてほしい!」

という気持ちがあります。


しかし、実際には事業計画がまだ不十分だったり、リスクに対する意識が薄かったりするケースも少なくありません。

特に、起業初期は理想を語ることに夢中になり、現実的な準備が追いつかないこともあります。


でも、それこそが起業のリアルです。

最初から完璧な事業計画を立てるなんて出来ません。机上論に過ぎないのです。
計画通りに進まない中でも試行錯誤しながら乗り越えていける力の方がずっと大切。
実際に動き出してから壁にぶつかることは多々ありますが、その時にどう乗り切るかが事業の成長に繋がります。


審査員が見ているポイント

審査の場では、事業計画の完成度だけでなく、以下のようなポイントも重要視しています。

(あくまで私の視点ですが)



  • 本気で事業に向き合おうとしているか
  • 思い通りにいかない時でも、粘り強く乗り越えられるか
  • 大きなリスク(資金繰りや市場の見誤りなど)がないか

時には、

「今年採択されるよりも、もう少し準備を整えて来年チャレンジした方が良いのでは?」

と感じることもあります。

また、補助金に頼りすぎると、補助金を使うこと自体が目的になり、逆に足かせになってしまうケースもあります。


審査では「この人にとって今補助金を受けることが本当にベストなのか?」を慎重に考えながら、判断を下しています。


補助金は「使うべき人」と「そうでない人」がいる

今は起業支援が充実している時代。さまざまな補助金がありますが、すべての起業家にとって補助金がベストな選択とは限りません。


「補助金を活用した方が良い人」と「補助金を使わない方が事業にとってプラスになる人」がいます。

そして、補助金審査を通過するためには押さえておくべきポイントやコツもあります。


補助金の活用方法や申請のコツを知りたい方は、ぜひわくらくの無料相談にお越しください。
あなたの事業にとって最適な道を一緒に考えていきましょう!