先日の広島旅行で、ずっと気になっていた「ビールスタンド重富」さんへ行ってきました。
広島駅の駅ビル1階にある立ち飲みスタイルのお店で、ビール好きの方なら一度は聞いたことがあるかもしれません。

このお店のビールを注いでくださるのは、ビールマスターとして有名な重富 寛(しげとみ ひろし)さん。
ビール1杯に人生をかけたプロフェッショナルとして、全国のイベントでも活躍されている方です。
残念ながらその日は重富さんご本人にはお会いできませんでしたが、お弟子さんが丁寧にビールを注いでくださいました。
グラスに注がれる様子がまるで儀式のようで、それだけで気分が上がります。
ビールのつぎ方には以下の6種類があります:
一度つぎ
二度つぎ
三度つぎ
マイルドつぎ
シャープつぎ
ミルコ(泡だけのビール!)
初めてということで、一番スタンダードな「一度つぎ」をお願いしました。
ひと口飲んだ瞬間…
「あ、これ、普通のビールと違う。」
冷たさはキンと冷えていて、喉を通るビールの苦味が驚くほど心地よい。ほんの数秒ですが、心が「喜んでる!」と感じる体験でした。
好きなことを極めることで、ブランドは生まれる
ホームページを見ると、重富さんはビールの研究だけでなく、ビール文化そのものの魅力発信にも力を注がれています。
調べてみるとこの3連休は東京・日本橋三越にも出店されていたとか。
「誰が注いでも同じ味」になりそうなビールという飲み物でも、こんなにも違いを感じられるなんて。
それどころか、“この人の注ぐビールが飲みたい”というブランドになるなんて、心からすごいと感じました。
「好きなことを極める。それだけでブランドはつくれる。」
自分の推し進める仕事、商品、サービスに誇りと愛情を持つ姿は、どんな業界でも共通して響きますよね。
私も、自分の届けたい価値をもっと丁寧に深めていきたいと感じる機会になりました。
「好き」を極める。
それは単なる自己満足ではなく、人を惹きつける“理由”へと昇華する力なんだと思います。
広島での一杯のビールが、そんな大切なことを教えてくれました。