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「茶縁」という言葉に込めた思い。商標登録を通じて、自分のブランドと向き合う

2026/04/29

嬉野茶を使ったお菓子「茶縁サブレ」には

お茶を通して、大切な人とのご縁を深めて欲しい
という思いを込めています。

この「茶縁」が無事に商標登録されました。

 

ネーミングに悩むのは、誰もが通る道

新しいものを開発するたびに、私はネーミングで悩みます。本当に悩みます。

しっくりくる言葉ってなかなか浮かばないんですよね。

 

実家の「嬉野茶」を使ったお菓子「茶縁サブレ」もそうです。

「茶縁」と書いて「ちゃえん」と読ませるこのネーミングに至るまでには、本当にたくさんの選択肢がありました。

読み方だけでなく、漢字表記、ひらがな表記、ローマ字などなど迷いました。

 

漢字一文字が、全てのコンセプトを語る

「茶縁」という言葉には、「茶園」の「園」と、「ご縁」の「縁」。このふたつを重ねることで、「お茶の縁」という意味を持たせました。

「縁」という漢字を使うことで、パッと見た瞬間に、このブランドが何を大切にしているのかが伝わるようになりました。

 

ネーミングって、パッと聞いたときにコンセプトがある程度伝わることが重要です。

「茶縁」という字を見れば、お茶を通じて縁をつなぐというメッセージが自然と伝わる。そこを最優先に考えました。

開発中の一コマ

 

最初の関門:商標検索

いい言葉を思いついた。その次が、多くの起業家が見落としがちな重要なステップです。商標検索です。

どんなに素敵な言葉でも、他の誰かが既に商標を抑えていたら、それは使えません。

 

「茶縁」なんて、お茶好きなら誰でも思いつきそうな言葉。

誰かが商標を抑えているかも。。。こわごわと検索してみると……幸いなことに、お菓子の分野では商標登録されていなかったんです。

 

「ラッキー!」と思った私は、すぐに弁理士さんにお願いして出願しました。


商標検索はこちらのサイトからできます。 →J PlatPat

 

商標登録のプロセスと費用

実は、商標出願って、思ったより簡単なんです。

弁理士さんはネットで探しました。丁寧で、レスポンスが早く、費用もリーズナブルそうな先生を。

その判断は大正解。ネットのやり取りだけでしたが、本当にスピーディーでした。

 

10月に申請して、3月に「登録されました」という通知が来ました。約半年ですね。

 

費用の目安としては、こんな感じです:

弁理士さんの手数料が3~5万円程度、特許庁への印資代が2万円程度、合わせて初期費用は約5万円。

その後、登録時にさらに3~4万円程度かかりました。ざっくり10万円程度を見ておくといいです。

 

商標を抑えることの本当の価値

「商標登録して、何がいいの?」そう思う方もいるかもしれません。

答えはシンプル。自分が堂々と使い続けられる権利が得られるということです。

 

後から誰かが同じ名前で商標を出願・登録されたら、こちらが長年使っていても、使用をやめさせられてしまう。そんなリスクがあります。

 

実は私自身、「わくらく」で何度も商標問題に直面しました。

20年ほど前に登録した「わくらく」という名前。

その後、他の方が同じ名前を使われたこともあります。

そして大手ベンチャー企業まで「わくらく」というアプリを作ってしまった。

 

でも私が先に商標を抑えていたから、今も堂々と使い続けられているんです。

もし登録していなかったら……考えるだけで恐ろしい。

 

ブランドを育てようと思ったら、必ず最初のステップで商標を抑えましょう。

 

ネーミングが、自分自身へのメッセージになる

ここまで「茶縁」という名前を何度も何度も繰り返し、「お茶を通して大切な人のご縁を深めてほしい」というメッセージを語り続けていると、不思議なことが起こります自分自身の中に染み込んでいくんです。

 まるで洗脳されるような感覚。でも、それって本当にいいことだと思います。

 

お菓子を手にして、ラベルを貼ったり、箱に詰めたり、発送作業をしたりしながら、こう想像するんです。

「このお菓子が、どなたかのご家族との団欒で食べられるんだろうな」

「大切な仕事仲間へのお土産として、会話のきっかけになるんだろうな」

 

そういったシーンが浮かぶたびに、ふわっと優しい気持ちになれます。

自分たちの手がけたものが、人と人をつなぐきっかけになっている。その実感が、本当に嬉しいです。

 

ネーミングは、自分との約束

ネーミングは単なる「商品名」じゃないんです。

それは、世の中に向けて発信するメッセージであり、自分自身に何度も何度も言い聞かせる確認作業でもあります。

 

「こういう思いでこのブランドを開発しました」

「このブランドを、こんなふうに育てていくぞ」

 

そうやって繰り返し確認することで、経営者自身の軸がブレなくなる。ビジョンが明確になる。

 

だから「茶縁サブレ」についても、これからも何度も何度も、このストーリーを語り続けます。

そして、このお菓子とともに、人と人をつなぐ「縁」を育てていきたいです。