先日、五十嵐花凛さんの出版記念講演会でご挨拶させていただきました。
……が、やってしまいました。
「圧、強すぎ」な挨拶を。
花凛さんがさりげなくフォローしてくださって
「一瞬で空気感を作るのさすがですね」
とおっしゃってくださったのですが、それはつまり「政治家みたいな圧やった」ということ(笑)。
マイクを持つとスイッチが入る体質、長年の職業病です。
でも実は、そのスイッチが入る背景にはボイストレーニングがあります。
今日は「なぜ私がボイストレーニングを始めたか」、そして「受けてから何が変わったか」をお話しします。

「喋り方が幼稚やから」——刺さったメンターの一言:
人前で話すようになって、もうすぐ20年になります。
最初の頃は内容はそれなりに作り込むのに、声と話し方がちょっと子どもっぽかった。
当時お世話になっていたメンターの先生に、ズバッと言われました。
「三根さんは喋り方が幼稚やから、ボイストレーニングを受けた方がいいよ」
……正直、ピンとこなかったんです。
フリーアナウンサーの友人に聞いたら
「三根ちゃんの可愛らしさでもあるから、そのままでいいんじゃない?」
と言ってくれました。
そうか、じゃあそのままでいいんや、と思っていました。
でも今ならわかります。友人は「今の私」を見てくれていた。
メンターは「5年後・10年後の私がいるべきステージ」を見ていた。
本質を捉えたアドバイスって、本人にはすぐ届かないものなんですよね。
転機は「品がない」のアンケートコメント:
そのままボイストレーニングを先送りにしていたら、講演会のアンケートにこんな言葉が書かれていました。
「講師の喋り方に品がない」
ショックでした。でも、思い当たることがありました。
「みんなを楽しませなきゃ」「引きつけなきゃ」と一生懸命になるあまり、大阪のおばちゃん全開のノリで、ちょっと雑な言葉遣いで場を盛り上げようとしていたんです。
一生懸命が、空回りしていた。
そのタイミングでようやく、メンターの言葉を思い出してボイストレーニングに踏み出しました。
3年越しの決断です。遅いけど、気づけたから良しとしましょう(笑)。
ボイストレーニングで変わったこと——それは「声」だけじゃなかった:
「ボイストレーニング」というと、高音が出るとか滑舌が良くなるとか、そういうイメージを持ちますよね。
私もそう思っていたし、「歌手でもアナウンサーでもないし……」と後回しにしていた理由のひとつでもありました。
でも実際に受けてみると、先生がまず整えてくれたのは「自分の在り方」でした。
声には温度感がある。
相手を不安にさせる声もあれば、ふわっと包み込む声もある。
「女性経営者コミュニティのリーダーとして、人を受け止める存在でありたい」という自分のなりたい姿に対して、どんな声を出すべきかをトレーニングしてもらったんです。
そして気づいたこと——自分の心の状態と声はつながっている。
いい声を出そうとすると自然と背筋が伸びる。
声が整うと、自分の中から自信が湧いてくる。声って波動なんですよね。
いい波動は、受け取る人の心も動かす。
「何を話すか」より「どんな声で話すか」が重要だった:
これが、ボイストレーニングを受けて一番大きな気づきです。
人前で話す仕事をしていると、どうしてもコンテンツ・内容に意識が向きます。
でも実は、内容ってそんなに人の頭に残らない。
残るのは「なんか心地よかった」「元気になった」という感覚なんです。
内容を詰め込む前に、声と在り方を整える。
その順番が大事だったと、今はしみじみ感じています。
実際、ボイストレーニング後は講演会のアンケートの内容が変わりました。
聴衆の前のめり感が変わりました。
そして驚いたのは入会説明会の成約率まで変わったこと。
声が変わると、営業も変わるんです。
以前の私はきっと、グイグイ押すだけの話し方で圧迫感を与えていた。
今は押したり引いたりができるようになって、「引きの話し方」もできるようになりました。
(冒頭の圧が強すぎる挨拶を見ると、まだまだ修行中ではありますが……笑)
オンライン時代こそ、声は武器になる:
もうひとつ、実践的な話をさせてください。
オンラインセミナーで「この方、聞き取りにくいな……」と感じたこと、ありませんか?
オンラインって声が通る人と通らない人の差が、対面よりずっと大きく出るんです。
滑舌、声の質、聞き取りやすさ——これはリール動画でも同じこと。
オンラインの時代だからこそ、声への投資は費用対効果が高い。
コンテンツに磨きをかけること、見た目を整えること、もちろん大切です。
でも「声と在り方」を整えることへの優先順位を、もっと上げてほしいと思っています。
騙されたと思って、一度受けてみてください。仕事への反応が、大きく変わります。
ちなみに私がお世話になったのは、元テレビ局アナウンサーご出身の池本美代子先生。
話し方・ボイストレーニングのスクールを主宰されています。ご興味ある方はぜひ調べてみてくださいね。
「声」はあなたの第一印象であり、ブランドそのものです。