最近、『銀河の一票』というドラマにどっぷりはまっています。
黒木華さんと野呂佳代さんが東京都知事選に挑む物語なんですが、選挙というテーマを扱いながら、社会のちょっとしたもやもやや、誰かの困りごとに静かに寄り添う視点がとにかく丁寧で。
「あ〜、わかるわかる」と心がざわつく場面が多いんです。
その中で黒木華さん演じる茉莉さんが、こんなことを言ったんです。
「本当に助けが必要な人ほど、助けてほしくないという空気をまとっている」
……ハッとしました。
「大丈夫です」って言いながら、目が笑っていない人たち
私は女性起業家の相談に乗る仕事をしています。
売上が思うように伸びない、スタッフとのコミュニケーションがうまくかみ合わない、資金繰りが綱渡りになってきた
——そんな、かなり深刻な悩みを打ち明けてもらうことも少なくありません。

ただ、女性経営者ってほんと真面目で、強くて、ちょっと頑固なんです(褒めてます、もちろん)。
だから相談に来ているのに、「大丈夫です!」ってきっぱり言ってのけたり、アドバイスをそっと横に置かれてしまうことがある。
「大丈夫って言ってるけど……それ、絶対大丈夫じゃないよね」と感じる瞬間が、正直あります。
そういう時、私はどうするか。
信頼関係が育っている相手にはぐいっと踏み込みます。
でも、まだその段階じゃないと感じる相手には、言葉を手放して、じっと様子を見守る。
そのさじ加減に、毎回悩んでいます。これは今もまだ、手探りのままです。
ドラマの中では「しっかり聞かせてください」という安全地帯をつくってから、相手の心がゆっくり開いていく場面があって。その丁寧さが、すごく刺さりました。
私自身はどうやって「大丈夫」を保っているのか
よくパートナーに「能天気でいいよな〜」と言われます。はい、ある程度はそうです(笑)。
でもその能天気、実はちゃんと根拠があります。
「時間が解決してくれることの方が、圧倒的に多い」 という確信があること。
そして、「自分が抱えきれないトラブルは、そもそもやってこない」 という、人間のレジリエンスへの信頼です。
大変だな〜と思っても、「なんとかなるやろ、なんとかなる力が私にはある」と本気で思っています。
これ、楽観主義とは少し違って、経験から積み上げてきた確信のようなものです。
「悲劇」を「喜劇」に変える、私なりの魔法
もうひとつ、大切にしていることがあります。
しんどいと思ったら、もやっとした瞬間に、誰かに話す。
ポイントは、アドバイスを求めているわけじゃないこと。
話すことで、自分の頭が整理されるんです。
たとえば取引先とひと悶着あったとします。
一人で抱え込むと、「なんであの時確認しなかったんやろ」「なんであの人あんな言い方するんやろ」と、どんどん悶々としてくる。
でもスタッフに「聞いて聞いて、こんなことがあってさ〜」と話し始めると、「え、それってどういう経緯だったんですか?」と聞き返される。
その一言で、「あ、そうか、この事実を見落としてた」「私、完全に自分目線だけで見てたわ」と気づけたりするんです。
一人で抱え込むと悲劇。
誰かと話して笑い飛ばせたら喜劇。
同じ出来事でも、どちらになるかは「誰かに話すかどうか」で変わると思っています。
「頼る人」は、ひとりじゃなくていい
それから、頼る場所を複数持つこと。これ、本当に大事です。
私の場合、仕事の相談は経営者仲間の穂口さん。彼女は私の性格も、ビジネスの背景も、周りの環境もよくわかっていて、経営者目線で一緒に考えてくれる。
スタッフとのやり取りや会員さんへのサポートについてはスタッフの小島と。
会社の将来についてはパートナーと。そしてパートナーへの悩みは……別の友人に(笑)。
全部を一人に話せる人なんて、いないんです。
だからこそ、テーマ別に「この人なら」という存在を複数持っておくと、心のバランスが保ちやすい。
弱音を吐けるようになったのは、40歳を過ぎてから
実は私も、ずっと弱音を吐けるタイプではありませんでした。
弱音を言ってしまったら、弱い自分を認めることになる気がして、ずっと「大丈夫」を演じていた時期がありました。
でも40歳を過ぎた頃から、「一人で抱えられる量には限界がある」という現実を認めるようになって。
それと同時に、「相手だって、適当に聞き流してくれるんだからまあいいか」という、妙な割り切りが生まれて(笑)。
その頃から、ずいぶん楽に話せるようになりました。
あなたは今、誰かに「話せて」いますか?
「大丈夫」って言いながら、内側でじわじわ消耗していませんか。
助けを求めることは、弱さじゃない。
むしろ、自分のことをよくわかっている人の、賢い選択だと思います。
話す相手は、アドバイスをくれる人でなくていい。
ただ聞いてくれる人でいい。もやっとした段階で、誰かの声を聞きに行ってほしいなと思います。
私も、まだ答えは出ていないことの方が多い。
でも一緒に、手探りで「大丈夫」を育てていけたら嬉しいです。
もやもやした思いを抱えている方は、30分無料相談を活用して下さいね。