昨日、淀屋橋のオフィスビルで出展しているみんまちSHOPに、うれしい変化が起きました。
足を止めてくれる人が、明らかに増えたんです。
「気になってたんです」という言葉とともに、サブレを手に取ってくれる人が。

ここに来るまでプロセスをシェアします。
3000人のビルで、誰にも気づかれなかった最初の2ヶ月:
このサービスに出展を始めたのは今年の3月。ちょうど3ヶ月が経ちました。
みんまちSHOPは、オフィスビルの中にテーブルを出すポップアップショップ型のサービスです。
ビル内には約3000人が働いていて、正直なところ
「これだけ人がいたら、めっちゃ売れるんちゃう?」
と期待していました(笑)。
現実は、甘くなかったです。
お菓子のブースを出しても、みんな素通り。足すら止めてもらえない日が続きました。
そもそもオフィスビルという場所は、買い物モードで来る場所じゃないんですよね。
お弁当屋さんが出ているから「ついでに」買うという文化はあっても、新しいお菓子のブースに自分から興味を持ってもらうのは、そう簡単ではありませんでした。
最初の2ヶ月間、売上のほとんどは声をかけた知り合いでした。
ありがたいことに10枚・15枚とまとめて買ってくれる友人たちのおかげで、なんとか「売れているお店」の体裁は保てていましたが、内心は焦りと不安でいっぱいでした。
それでも私が腐らなかった理由:
出店を続けながら、私はある考え方を自分に言い聞かせていました。
「人は、すぐには動かない。でも、頭の片隅に残れば、いつか動く」
よく言われることですが、実際にその局面に立つと、これが本当に難しい。
2ヶ月間ほぼ手応えがない中で「種を蒔き続ける」のは、精神的にかなりしんどいんです。
でも私は、目の前を通る方に毎回声をかけ続けました。
「緑茶、紅茶を使った無添加のサブレです。おやつにいかがですか?手土産にいかがですか?」
買ってもらえなくてもいい。
ただ「あ、なんかあるな」と頭の片隅に残ってもらえれば、それでいい——そう思って、ひたすら続けました。
3ヶ月目に、潮目が変わった:
そして3ヶ月目の後半。じわじわと、確かな変化が起き始めました。
足を止めてくださる方が増え、「気になってたんです」と言いながら2枚・3枚買ってくれる方が現れた。昨日は、人数ベースでいうと新規のお客様の方が多かったんです。
枚数でいえば、まとめ買いしてくれる知り合いの方がまだ多いです。
でも「知らない人が、自分の意志で買ってくれた」という事実は、数字を超えた重みがありました。
「緊急性のないもの」を売るということ:
ここで改めて気づいたことがあります。
お菓子って、緊急性がゼロなんですよね。
歯が痛い、シミを早く消したい——そういう「痛み」を解消するサービスなら、人はすぐ動きます。
でもお菓子は「あってもなくてもいい」ものです。
いつかは食べてみたいけど、今じゃなくてもいい。
これはお菓子に限らず、女性経営者の皆さんがご提供しているサービスにも当てはまること、多くないですか?
コーチング、セラピー、ハンドメイド作品、オンラインスクール……。
どれも「今すぐ買わなくてもいい」と思われやすいものです。
サービスをリリースした瞬間にすぐ予約が入る人は、確かにいます。
でもそれは決断が早い人、もしくはすでにあなたのことを深く知っている人です。
世の中の大多数は「後で買おう」「もう少し考えてから」というタイプ。
それは、あなたのサービスへの不信任票じゃない。人間の自然な購買行動なんです。
だからこそ、2ヶ月後・3ヶ月後に動いてくれるお客様の存在を信じて、腐らずに種を蒔き続けられるかどうか——そこが、分岐点になると感じています。
「認知」は、静かに積み重なっている:
私は今回、自分のお菓子ビジネスで身をもって体験しました。
声をかけ続けた2ヶ月間、反応がなかったわけじゃなかった。
ただその人たちの中で、静かに記憶が積み重なっていたんです。
「あそこにお菓子のブースがある」
「いつか買ってみようと思ってた」
「昨日ちょうどお土産が必要やったから」
そのタイミングが昨日やっと合致して、足を止めてくれた。
認知が広がっていく中で、人が動くタイミングが来る——それは理屈でわかっていても、実感するととっても嬉しかったです。
今、発信や集客に手応えを感じられなくて、しんどい思いをしている方がいらしたら、
あなたの投稿を、誰かがちゃんと見ています。
あなたのことが気になっているけど、まだ動けていない人が、確かにいます。
それは「響いていない」のではなく、その人の中でゆっくりと育っているのかもしれません。
3ヶ月後のお客様を信じて、今日も種を蒔き続けましょう。