売る場所じゃなく、仕入れる場所 ―― コミュニティを主催する私が、他のコミュニティに通い続ける理由
2026/09/06明日、関西のコミュニティ10団体が集まって、合同の大交流会を開きます。
主催する側の人間が一堂に会するというなかなか珍しい会で、準備を進めながらふと思ったんです。
「コミュニティのオーナーって、実は他のコミュニティをいちばん上手に使っている人たちなんじゃないか」と。
「交流会って入ったほうがいいんでしょうか」と聞かれることが本当に多いので、今日は私自身の使い方を棚卸ししてみます。

「入れば売れる」と思っていた頃の話
私はコミュニティ選びで何度も空振りしています。
世の中の交流会には、ビジネスマッチング系がとても多いんですよね。
会員同士で仕事を紹介し合う、会員の中で市場をつくっていく。
仕組みとしてはよくできていて、商品がすぐ売れるので入会当初は「これは当たりを引いた」という気持ちになります。
でも私には、まったく合いませんでした。
理由は単純で、私が扱っているのはその場で「じゃあお願いします」と決まる商材ではなかったんです。
ここに入れば売上が跳ねるかも、と期待して入って、うまくいかないまま2年で退会。
これを何回か繰り返しました。
私が残ったのは、売れない場所だった
そうやってふるいにかけた結果、今も続いているのが「ハイブリッドビジネスサロン Flatier」です。
月額1000円。払いやすい会費というのも、地味ですが大事なポイントでした。
ここに残った理由は3つあります。
横のつながりができること。
自分の居場所になること。
そして代表に気軽に相談できること。
売上に直結する要素がひとつも入っていないのが、自分でも面白いところです。
年に3回ほど、100人規模の交流会があります。
通っていると、必然的に顔なじみが増えていく。
「どんなお仕事されてるんですか」を何度も繰り返すうちに、その人の輪郭が見えてくるんですね。
去年、お茶を使ったお菓子をつくって、動画でPRしたいと思ったときのことです。
制作を誰に頼もうと考えた瞬間に、ひとりの顔が浮かびました。
Flatierで何度もお会いしていた方。
いつも笑顔で声をかけてくださって、奥さまと二人で動画制作会社を立ち上げたと話してくれて、取引先の話を聞けばしっかりした企業とやりとりされている。
その断片が私の中に少しずつ積み立てられていて、いざというときに「この人なら任せられる」という信頼になっていました。
相見積もりも取らずにお願いしました。
「いい人、知りませんか?」に答えられる引き出し
私は仕事柄、誰かを紹介して欲しいと相談されることが多いです。
「サロンを開きたいので、いい不動産屋さん知りませんか」
「オフィス家具を一式整えてくれる人いませんか」
そのとき安心して紹介できる人とたくさん知り合っておきたい。
つまり私にとってのコミュニティは、自分の商品を売りに行く場所ではなく、仕入れに行く場所なんです。
信頼できる人を見極めて、関係を積んでおく。
そうしておくと「ごめん、急な話なんやけど何とかならない?」という無理を聞いてもらえる可能性が生まれます。
この「無理を聞いてもらえる関係」は、お金では買えない在庫です。
そして、代表に相談できるということ
もうひとつの理由が、代表の大村さんに遠慮なく相談できること。
補助金が不採択になって落ち込んでいたときに
「クラウドファンディングやったらいいやん」
と道を示してくれたのも、シェアオフィスを閉じるとき、処分に困っていた家具を
「よかったら買い取るよ」
と言ってくれたのも大村さんでした。
誰かを本気で支援しようと思ったら、自分に力がないといけない。
その力とは、お金であり、人脈であり、選択肢の数です。
「大変やったね」と言うだけなら誰でもできる。
買い取ると言える人になるには、資金力や器が必要なんですよね。
結局あの家具は、声をかけまくってほとんどを無料でお譲りできました。
でも「最後は買い取ってもらえる」という安心感があったから、私は焦らず積極的に動けたんです。
安心感は、行動量に変わります。
コミュニティに入るなら、「売れるかどうか」ではなく「いざというとき、誰に相談できるようになるか」で選んでみてください。
売上を取りに行く場所として見ると、たいてい2年で疲れます。
でも、信頼を仕入れる場所として見ると、通う意味がまったく変わってきます。
主催する側の私が、いまだに他のコミュニティに通っているのはそういうことです。
人を支える立場の人間ほど、自分が支えてもらう場所を持っていないと続きません。
明日はその10団体が集まる日。



