公共機関や行政から依頼を受けて、補助金の審査を担当することも時々あります。
志を持って起業する人、チャレンジする人なので、ぜひ応援したい!
という気持ちがあるのですが、税金が投入されるとなるとむやみやたらにばらまくわけにもいかず、
この人は事業を育てていける人なのか?
と色々な角度から判断し審査しています。
審査の時に気になるポイントをお伝えします。
新事業の場合、
この人はこのサービスを本当にできるのだろうか???
という点がとても気になります。
私、こういう実績があるので、できますよ!と分かりやすくPRしましょう。
たとえは
保育士として10年間子供に関わってきたので、子供向けのリトミック教室ができる
とか
お菓子屋さんで3年間アルバイトして菓子のノウハウを学んだ
とか。
同業での実績がない場合は、
エステスクールに通った後、友人50名にモニターとして協力してもらいアンケートを取得した。
アンケート結果添付
とか
毎月マルシェに出展してアクセサリー販売を行い、顧客リストを100名取得した
とか
そこまで経験がないなら、SNSの合計フォロワー〇〇人とかでも良いんです。
こういうことが書けるということ自体、新サービスに向けて準備を進めてきたことになりますからね。
ビジコンや補助金の審査では、プレゼンに使える時間は多くても10分。
また多くの補助金では書類審査のみです。
やりたいことをあれもこれも詰め込むと、審査員は
「結局何がしたいの???この人、大丈夫かな?」
という気持ちになります。
オーガニックを扱うカフェで料理教室を開いてレンタルスペースも展開する
というように、キャッシュポイント増やそうと複数の事業を詰め込むと、ピントがずれてしまうのです。
プレゼンも、それぞれをちょっとずつ話す形になり、
本人の強みを活かしたビジネス、この人だからできるビジネス
という熱さが伝わりにくくなります。
あれもこれもやりたくなる気持ちは分かりますが、ビジコンや補助金に応募する時は絞りこみましょう!
そして、売り上げが順調に上がるかどうかが気になるところ。
集客方法は審査員がイメージできるレベルで具体的に盛り込みましょう。
・無料体験会を毎月開催する
・地元マルシェに出展する
・地元団体〇〇と提携してセミナーを開催する
・チラシ〇〇枚をポスティングする
ビジコンや補助金では、募集要項に審査基準が明記されていることが多いです。
例えば、小規模事業者持続化補助金では、次のように書かれています。
①自社の経営状況分析の妥当性
○自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか。
②経営方針・目標と今後のプランの適切性
○経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
○経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか。
③補助事業計画の有効性
○補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。
○販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために
必要かつ有効なものか。
○補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。
○補助事業計画には、ITを有効に活用する取組が見られるか。
④積算の透明・適切性
○補助事業計画に合致した事業実施に必要なものとなっているか。
○事業費の計上・積算が正確・明確で、真に必要な金額が計上されているか。
応募する際は、こちらも確認してくださいね。
ビジコンや補助金を活用して事業を成長させたい人は、わくらく無料相談にお越しください。