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「話し方に品がない」と言われた私が、それでも講師を続けてこれた理由

2025/04/18

私はこれまで約15年間、創業セミナーや起業塾などで講師を務めてきましたが、最初のころは本当にたくさんの失敗を経験しました。


その中から、特に印象深かった3つの失敗を今日はご紹介したいと思います。


失敗1:セミナーの時間が大幅に余った!

登壇したばかりの頃、一番よくやってしまっていたのが「時間が余る」こと。

勢いよく話しすぎて、90分の枠を45分で終わらせてしまったこともありました。


その時は主催者の方が機転を利かせて

「ここからトークセッションにしましょう」

と柔軟に対応してくださり、なんとか乗り切りました。


それ以降、私は時間管理の大切さを痛感。

現在では、スライドを9枚割り付けでプリントアウトし、それぞれに「10:10」「10:20」と時間の目安を書き込んでいます。

10分刻みで進行をチェックできるようにしています。


そして、時間が余った時のために「小ネタ」をいくつか用意。

たとえば、最近感動したおもてなしのエピソードや、読んで面白かった本の一節など、1〜3分で話せる話題を準備しておくと安心です。

失敗2:「話し方に品がない」と言われた

これはかなりショックでした。

ある行政主催の無料セミナーで、アンケートに「話し方に品がない」と書かれていたのです。


関西人として「場を和ませたい」「面白くしたい」という気持ちが強く出すぎて、少し軽すぎるトーンになってしまったのかもしれません。


面白く話す=下品になる、というわけではありません。

ここを履き違えていたと反省しました。


その後は、ボイストレーニングに通い、声の質を改善。

話す内容も、自慢話のように聞こえないよう気をつけながら、

「私の経験からこんな学びがありました」

メッセージ性を意識するようになりました。


たとえば、私はもともとアロマサロンから起業しましたが、活動を続ける中で「わくらく」というコミュニティ運営にシフトしていきました。

その背景には「行動していれば、自分の天職に出会える」というメッセージを込めて話すようにしています。



失敗3:ワークで受講生が戸惑った

セミナーでよくあるワーク、

「自分の強みを書き出す」

「商品設計を考える」

など、私は何度も経験しているので、つい「これくらいできるよね」と思ってしまっていました。


ところが、初めて参加する方にとっては、

「何をどう書けばいいのかわからない」

と戸惑う場面が何度かありました。



それを機に、ワークの手順をしっかり分けて説明するように。


たとえば:
自分の強みを3つ書き出してみましょう
最近褒められたことを思い出してみてください
誰か一人に前に出てもらって、見本として一緒にやってみましょう


…というように、具体的にステップを区切って、ひとつずつ丁寧に誘導しています。



失敗から学んだ、今のスタイル

講師としての失敗は数えきれないほどありますが、経験を重ねる中で少しずつ改善してきました。


時間が余る → スライドごとにタイムスケジュールを記載&小ネタ準備

話し方に品がないと言われた → ボイストレーニング+伝え方を学び寄りに

ワークで戸惑わせた → 手順をステップ分け+見本で実演


どれも失敗したからこそ、今のスタイルがあります。


これから講師を目指す方、すでに登壇されている方にも、何かのヒントになれば嬉しいです。

ご自身の講師姿をチェックして欲しいという方は、わくらくでモニター会も開催しますので、ご相談下さい。