最近読んだ本で、とても参考になった1冊があります。
タイトルはズバリ――
『「売れる」のウラ教えます 武器としての行動経済学』(弓削 徹 著/あさ出版)。
黄色い表紙が印象的で、帯にはこんな言葉が書かれています。
マーケティングコンサルタントの著者が、行動経済学の視点から
「どうすれば人は“買う気”になるのか?」を
とても分かりやすく解説してくれています。■ 安い=正義じゃない?インフレ時代の価値の伝え方
私は長年、スモールビジネスの現場で多くの女性起業家さんと関わってきました。
その中で強く感じているのが、「価格を上げるのが怖い」という声の多さ。
かつてのデフレ時代では「安いこと」が“正解”のように思えたかもしれません。
でも今は物価も人件費も上がるインフレ時代。
同じことをやっていては、ビジネスが立ち行かなくなる可能性もあります。
そんな中、この本では「値上げ=悪」ではなく、
“どう伝えるか” “どう見せるか”に工夫を加えることで、
納得してもらえる価格設定のヒントが満載でした。
■ 印象に残ったページ:価格のつけ方のコツ
特に印象的だったのが、第3章「価格決定」のパート。
✅ アンカリング効果で高く見せるテクニック
✅ 中間価格の商品を「おすすめ」にする方法(おとり効果)
✅ サブスクで「定着」を生む考え方
✅ ゼロ円戦略や「相場観」を活かす価格設計
などなど、「それ知ってたら助かる!」という実践ネタが満載!
「値上げしても選ばれる商品には、理由がある」
その理由を、科学的に・実践的に解き明かしてくれる1冊です。
■ 行動経済学は、個人ビジネスの強い味方
本書ではBtoBの営業や商談にも触れていますが、
私は特に個人起業家・小さなお店・サロン経営者さんに
ぜひ読んでいただきたいと思いました。
お客様の心の動き――
つまり“無意識の選択”を味方につけることで、
「売る」ことがもっと自然で、軽やかになります。
■ 価格に悩んでいる方に、ぜひ!
「お客様にどう伝えたらいいか分からない…」
「この価格で納得してもらえるか不安…」
そんな方には、この本の41のテクニックが大きなヒントになるはずです。
私自身、読みながら何度も「なるほど!」「これ使える!」とメモしました。
お値段に関する不安を感じている女性起業家さんに、心からおすすめします✨