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大阪万博「いのちの未来館」で感じたこと

2025/10/12

人は、自ら未来をデザインし、生きたい命を生きられる。

そんな言葉を体感したのが、大阪万博の「いのちの未来館」でした。


今回で11回目の万博。
ようやく訪れることができたこの場所は、ずっと私の心の中で「行きたい」と思い続けていた憧れのパビリオンでした。


石黒浩教授の言葉との再会


10年ほど前、大阪大学の石黒浩教授の講演を聞いたことがあります。

そのときに投げかけられたのが

「人は何に対して、生きていると感じるのか」

という問いでした。


当時、教授は桂米朝師匠のアンドロイドを開発されていて、

「直接お会いしたことがなくても、アンドロイドが目の前で語れば、そこに米朝師匠を感じるのではないか」

そんなお話をされていたと記憶しています。


多くの人が桂米朝師匠と直接お会いする機会なんてありません。
動いている姿を見るのはテレビの中です。

米朝師匠のアンドロイドが目の前にあれば、米朝師匠を感じる。
確かにそうかもしれません。


人は何をもって「生きている」と感じるのか。

私はその言葉をずっと心のどこかに残していました。


万博で出会ったマツコ・デラックスのアンドロイド

そして今回の万博。

目の前で語りかけてきたのは、マツコ・デラックスのアンドロイドでした。


私はマツコさんに直接会ったことはありません。

それでも、不思議なことに、アンドロイドが話す姿を見ていると「マツコがそこにいる」と感じてしまうのです。


声や仕草、目線の動き。

その一つひとつに「生きている気配」を感じる瞬間がありました。


いのちを感じるということ

いのちの未来館は、ただの展示ではなく、私たちに問いを投げかける場所です。

「人はどこで命を感じるのか」

「テクノロジーが発達する中で人の命の意味は。生きているとは」


未来を考える万博で、私は過去に聞いた言葉と再びつながり、心の奥にしまっていた問いを呼び覚まされました。


テクノロジーがどんなに進化しても、人が求めるのは「生きていると感じられる瞬間」。

それはリアルな出会いにも、アンドロイドやAIとの体験にも宿るのかもしれません。


万博を訪れて、私はあらためて「生きること」を考えさせられました。

未来はまだ見ぬ遠い世界ではなく、今、この瞬間の選択の延長にある。


「人は自ら未来をデザインし、生きたいいのちを生きられる」
石黒先生のこのメッセージが響きました!

これからどんな人生を生きていくのか。