頼るのが下手な人ほど、天井にぶつかる
2026/07/31「大阪で頼れる人といえば、まず三根さんが浮かんだの」
そう言われて、断れる人がいるでしょうか。
昨日、20年来の友人から連絡が来ました。
「三根さん、ちょっと協力してほしいことがあるの」と。
大阪である企画を進めていて、それをもっと盛り上げるために手伝ってほしい、という話でした。
正直、昨日はバタバタでした。大阪府の申請事業を進めて、会員さんのフォローをして、補助金の締め切りが今日で、月末だから支払いもある。
それでも「ここが正念場だから、助けて」と言われたら、断れません。
そして詳細を聞いて、今まさに動いているところです。
「自分でやらなきゃ」が、いちばん高くつく
みなさんは、人に頼るのは得意ですか。甘えるのは、どうでしょうか。
私は起業する前から苦手でした。自分のことは自分でやらなきゃ、と思っていたんです。
長女気質もあるのかもしれません。
そしてこの傾向、起業してからますます強くなりました。
「起業しているのだから、人より立派でいなければいけない」という、誰に頼まれたわけでもない思い込みを背負っていました。
結果、ひとりで抱えて、いっぱいいっぱいになる。
「手伝うよ」と言ってもらっても「いえいえ、悪いので」と遠慮する。
美しい心がけのようでいて、これは単に成長を止める行為でした。
だって、自分の時間には限りがあります。
体力にも限りがある。
アイデアにも限りがある。
頼れない人は、その三つの天井にきれいにぶつかって止まってしまうんです。私も何度もぶつかりました。

一方で、うまくいっている人を見ていて気づいたことがあります。
あの方たちは、周りの人を応援者にしていくんですよね。
しかも、周りの人が嬉しそうに動いている。
最初は「そんなに人を動かしていいの?」と思っていました。
今はよくわかります。あれは「動かしている」のではなく、「参加してもらっている」のだと。
頼まれた側は、たいてい喜んでいる
今回連絡をくれた友人は、東京で私とは比べものにならないくらい活躍している人です。
その人から「協力してほしい」と言われて、最初に湧いてきた感情は「こんな私でも力になれるんだ」でした。
信用してもらえたことが、単純に嬉しかったんです。
だから、誰かに何かをお願いするとき。「悪いな」「申し訳ないな」と思う気持ちはよくわかりますが、頼まれた側は案外、喜んでいます。
人は必要とされることが嬉しい生きものだからです。
もちろん、もらいっぱなしにする必要はありません。
「今回お世話になったから、私にできることがあったらお返しするね」という気持ちさえ持っていればいい。
ゆとりのある人が、今ふんばっている人にちょっとだけ手を差し伸べる。
そして自分の勝負どきには、遠慮なく「助けて」と声をあげる。
これは、スモールビジネスの生存戦略そのものだと思います。
大企業なら、広告も人もお金も自前で揃います。
けれど3人5人の会社は、それぞれが協力してグループとして動くことで、はじめて大きな射程に届く。
単独では届かない場所に、束になれば届くんです。
お手伝いは、いちばん安上がりな社会科見学
もうひとつ、頼られることの役得があります。人の手伝いをすると、知らない世界の内側が見えるんです。
先日、不動産関係の方のお手伝いで内覧会に入りました。
すると、不動産の世界にはこういう業者さんが関わっていて、入居者はこうやって決まって、手続きはこう進むのか、と一気に引き出しが増える。
おまけに不動産関係の人脈まで広がります。
つまり頼られるというのは、こちらが一方的に消耗する話ではないんですよね。
しっかり成長させてもらっている。
音声配信をされている方には、世話好きな方が多い気がします。
私自身、コラボライブではサムネイルを作っていただいたり、段取りを教えていただいたり、ずいぶん助けていただきました。
助けてもらうことのありがたさ、そして、正直に言えば、ちょっとした楽しさを、あらためて感じています。
だから今度は、誰かが新しいチャレンジをするときに、私が差し出す番です。
恩返しというより、恩送りとして。
頼るのは、弱さではありません。



