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「売れる」のウラ教えます!
――“武器としての行動経済学”を読んで学んだ、価格の上げ方のヒント

2025/07/24

最近読んだ本で、とても参考になった1冊があります。

タイトルはズバリ――

『「売れる」のウラ教えます 武器としての行動経済学』(弓削 徹 著/あさ出版)。


黄色い表紙が印象的で、帯にはこんな言葉が書かれています。


「無意識」を味方にして人を動かす 41のテクニック!

マーケティングコンサルタントの著者が、行動経済学の視点から

「どうすれば人は“買う気”になるのか?」を

とても分かりやすく解説してくれています。

■ 安い=正義じゃない?インフレ時代の価値の伝え方

私は長年、スモールビジネスの現場で多くの女性起業家さんと関わってきました。

その中で強く感じているのが、「価格を上げるのが怖い」という声の多さ。


かつてのデフレ時代では「安いこと」が“正解”のように思えたかもしれません。

でも今は物価も人件費も上がるインフレ時代。

同じことをやっていては、ビジネスが立ち行かなくなる可能性もあります。


そんな中、この本では「値上げ=悪」ではなく、

“どう伝えるか” “どう見せるか”に工夫を加えることで、

納得してもらえる価格設定のヒントが満載でした。


■ 印象に残ったページ:価格のつけ方のコツ

特に印象的だったのが、第3章「価格決定」のパート。


✅ アンカリング効果で高く見せるテクニック

✅ 中間価格の商品を「おすすめ」にする方法(おとり効果)

✅ サブスクで「定着」を生む考え方

✅ ゼロ円戦略や「相場観」を活かす価格設計


などなど、「それ知ってたら助かる!」という実践ネタが満載!


「値上げしても選ばれる商品には、理由がある」

その理由を、科学的に・実践的に解き明かしてくれる1冊です。


■ 行動経済学は、個人ビジネスの強い味方

本書ではBtoBの営業や商談にも触れていますが、

私は特に個人起業家・小さなお店・サロン経営者さんに

ぜひ読んでいただきたいと思いました。


お客様の心の動き――

つまり“無意識の選択”を味方につけることで、

「売る」ことがもっと自然で、軽やかになります。


■ 価格に悩んでいる方に、ぜひ!

「お客様にどう伝えたらいいか分からない…」

「この価格で納得してもらえるか不安…」

そんな方には、この本の41のテクニックが大きなヒントになるはずです。


私自身、読みながら何度も「なるほど!」「これ使える!」とメモしました。

お値段に関する不安を感じている女性起業家さんに、心からおすすめします✨

📘書籍情報:

『「売れる」のウラ教えます 武器としての行動経済学』

著者:弓削 徹(マーケティングコンサルタント)

出版社:あさ出版