

AIが引き起こす新しい疲れ
先日、日経新聞に「ブレインフライ」という言葉が掲載されていました。
AIの進化とともに生まれた、新しい形の疲労について書かれた記事です。
もしかして、こんな経験をしていませんか?
AIを導入したはずなのに、むしろ忙しくなった。
頭がボーッとして、集中力が落ちている。
意思決定が遅くなっている。
これらは「ブレインフライ」から起こる症状だそうです。
ブレインフライって何?
ブレインフライとは、複数のAIツールを同時に使いこなそうとする中で、情報量が増加し、脳への負担が大幅に増える現象のこと。
その結果、頭痛や集中力の低下、判断力の鈍化といった症状が出現するのです。
経営者は特に注意が必要!
ビジネスの最前線にいるからこそ、つい
「もっと効率化しなければ」
「もっと活用しなければ」
と、複数のAIツールに手を広げてしまいがちです。
私が感じた2つの怖さ
実は、私自身もこの「ブレインフライ」に陥ってしまいました。
そこで気づいた、2つの課題があります。
①やることがどんどん増えていく
AIのおかげで仕事が効率化されるはずが、なぜか業務量は増えているんです。
だって、新しくできるようになったことがあれば、
「それもやってみよう」「あれも試してみよう」
と、ついつい仕事を詰め込んでしまう。
例えば、私は今、StandFMで話した内容を文字起こしして、ブログに。
その流れを作ったおかげで、発信にかかる時間は確かに減りました。
でも、その浮いた時間で何をしているか?
他の仕事を入れてしまっているんです。
Claude Codeなんかが話題になると、「自分好みのアプリを作ってみよう」と夜遅くまでパソコンに向かってしまう人も多いですよね。
楽にしようとAIに飛び込んだはずなのに、気づけば空いた時間もAIを動かすことに意識を向けている。
頭の中がアドレナリン放出状態になってしまって、情報インプットは増え、判断のサイクルも早まっている。
その結果、疲れきっています。
②AIに意思決定を引っ張られている
以前、新しい商品をリリースする際にランディングページを作りました。
その時、私は急いでいました。
「今日中にランディングページをアップしたい」という思いに支配されていたんです。
そこで何が起きたか?
AIが提案した文章を、ろくに吟味もせずに採用してしまったんです。
「もうあと1時間で完成させたい」という思いの奥底に、
「AIが出した答えなら正しいはず」という深層心理が隠れていました。
翌日、そのランディングページを見返したら—なんか変。
間違ってはいないけど、なんか「いい子ぶった、パンチのない文章」になっていました。
それなのに、その時は気づけなかった。むしろ、AI が出した文章だからという理由で、それを疑わなかったんです。
さらに衝撃を受けたのが、スタッフに「なぜこんな内容にしたんですか?」と聞かれた時のこと。私は何と答えたか?
「AIがこれが良いって言ったから」
よく考えたら、これって、おかしいですよね。
決めているのは私なのに、責任をAIに押し付けている。
「AIがAとBで、Aがいいと言ったから」という理由で、自分の方向性や直感を無視してしまっている。
ハッと気づいた時、私は恐ろしくなりました。
知らず知らずのうちに、AIに依存し、AIに支配されようとしていました。
AIは確かに便利です。でも、その便利さに身を委ねてしまっては、個性が消えていきます。
AIは道具に過ぎません。
その道具を自発的に選択し、AIが出したアウトプットに対して
「これって本当に正しい?」と一歩引いて客観視できる力を持たなければ、いつの間にか人間が雇われている側になってしまいます。
私は今でもはブログを書く時、AIに手伝ってもらいながらも
「これは本当に私のメッセージになっているか?」
「これは私の主張が反映されているか?」
生成AIが世に出てから、まだ3、4年。過渡期の中です。
この中で、私たちもAIとの付き合い方を学んでいくのでしょうね。