美術館巡りは好きですか?
私は世界史に詳しくないので、西洋の美術品に関してあまり知識がなくて美術館に行く機会も少ないです。
真ん中の女性が加藤まり子さんです。
加藤まり子さんの経歴
2000年 京都大学法学部 卒業
2011年 京都造形芸術大学通信教育部芸術学コース卒業 学芸員資格取得
2017年 イタリア政府公認フィレンツェ観光ガイド資格取得
(イタリアに3年間留学して、難関資格を取得)
2022年 全国通訳案内士(英語、イタリア語)
2017年より東京で美術史講座を開催
西洋美術史に関する講座を開催されていて、熱心なファンの方も多いんです。
美術は、自分の感性で眺めて、キレイとか癒されるとか、パワーをもらうとか直観的なことを感じ取れば良いと思いますが、作品の背景や作り手の想いなどが分かるとさらに味わい深くなります。
私は、ウンチクが好きなので、まり子さんのような専門家にぜひお話を聞きたいと思ったのでした。
大塚国際美術館は、世界26カ国の西洋名画を陶板で原寸大で再現されています。
世界の名画なので、モネやゴッホ、フェルメールなど、美術に疎い私でも知っているような画家さんの作品もたくさんあります。
ミーハーな私は、まずは有名どころを鑑賞しなきゃ!
と思っていたのですが、まり子さんが仰るには
「有名な作品を見るのも良いけど、ここでしか見れないものを優先的に見ると良いですよ。
モネやゴッホは他の美術館に来ることも多いけど、ここには教会の壁画など、日本に持ってくることができない作品も多いんです。」
なるほど!
目からウロコでした。
大塚国際美術館と言えば、システィーナ・ホール。
こちらの天井画の一枚一枚についても解説していただきました。
隣のスクロヴェーニ礼拝堂。
システィーナ礼拝堂とスクロヴェーニ礼拝堂を対比させて、時代背景の違い、作品を通したメッセージなどを教えてもらいました。
描かれている人の雰囲気や色遣いも違いますね。
こちらの作品は、教会で日曜日だけ公開されたそうです。
彩りが豊かですね。
当時の人々は、日曜に教会でお祈りをした後、この絵を眺めて心の平穏を求めていたのかなぁと思いを馳せました。
こちらはフランダースの犬に出てくる作品。
フランダースの犬のラストを思い出しただけで、思わず涙。
最後の晩餐は、修復前と修復後の作品が対比して展示されています。
裏切者は誰なのか、作品の中に書かれたヒントを紐解きながら解説してもらいました。
作者が作品に込めた表向きのメッセージ、裏メッセージなどの通説も教えてもらえたのが興味深かったです。
政治や宗教に関わる時代背景だけでなく
「〇〇の作品は、ほとんど不倫を表している」
なんて、ゴシップ的なことも教えてもらえて、中世の時代に生きた人たちの生活や、愛憎を絵画を通して感じることができて面白買ったです。
こんな話を聞きながら、作品ゆっくりと眺めてみると、描かれている人の顔が幸せそうに見えたり、下心ありそうに見えたり、微妙な違和感があったり、色々な解釈ができるんですよね。
加藤まり子さんのような専門家と出会わなかったら、美術館に行っても有名な画家さんの作品を見て
あ、知っている作品だ!
と何となく見るだけで終わっていたと思います。
コミュニティを通して、自分が今まで関心を持ってなかった分野の専門家と出会う。
(加藤まり子さんは、わくらく会員さんです)
知り合いだから・・・というきっかけで、専門分野の話を聞いてみたら面白さに気づく。
先日の味噌づくり体験のブログにも書きましたが、人の縁が、自分に新しい経験をもたらしてくれますし、引出しを増やしてくれます。
こんな風に、自分の感性を広げて、豊かにしてくれるコミュニティを作っていきたいですね。
おまけ
Chat GPTに「大塚国際美術館で見ておくべき作品を5つ教えて下さい」と聞きました。
が、出てきた解答は、大塚国際美術館には展示されてない作品でした・・・