「あなた、司法書士に向いてますよ」ちょっとしたやり取りで、人の強みは見える
2026/08/02先日、スタエフでコラボライブを行ったばりぃさんとランチをしてきました。

ばりぃさんはご自身のチャンネルで「司法書士を目指します」と宣言されています。
実はその背中を、ちょっとだけ押したのが私でした。
今日は「なぜ私が彼女に司法書士をおすすめしたのか」を、種明かしのように書いてみます。
人の強みって、本人が一番気づいていないんですよね。
だからこそ、これを読んでくださっている女性経営者の皆さんが、ご自身の
あるいはスタッフさんや仲間の伸びしろを見つけるヒントになればうれしいです。
発端は、一通のマニュアルでした
7月の前半、ばりぃさんとコラボライブをやりました。その打ち合わせをLINEでやりとりしていたときのこと。
BGMを作って下さったんです。
わくらくのテーマ曲まで作ってくださって。ありがたい……と思っていたら、さらにマニュアルを添えて下さっていました。
「LINEで送ったこの音源を、iPhoneにこうダウンロードして、スタエフのコラボ画面でこう設定してくださいね」
コラボライブに慣れていない私が、どこでつまずくかを完全に予測した、先回りの手順書。
見た瞬間、「めっちゃ分かりやすい!」と感動してスタッフにも見せました。
これ、とんでもない才能です。
相手のつまずきポイントを事前に想像できる人って、そう多くない。
私は補助金申請のお手伝いをしていますが、あの世界はルールの塊です。申請も報告も細かい。
こちらが「決算書を出してください」とお願いすると、試算表を持ってこられる方がいらっしゃる。
悪気はゼロ、ただ言葉の解像度が違うだけなんです。
だから「相手が間違えようのない伝え方ができる」というのは、書類仕事・手続き代行の世界では、ほぼ最強の資質。
ばりぃさんは、それを無自覚にやってのけていました。
納品後に「作り直します」と言える人
二つ目に驚いたこと。
BGM、歌詞つきで納品してくださったんです。
「ありがとうございます!」とお礼を言って、しばらく経ってから連絡がきました。
「歌詞の一部が間違っていたので、もう一度作り直しますね」
言われるまで、私はまったく気づいていませんでした。
つまり、黙っていればバレなかった。
それでも彼女は、納品後の自分の仕事をもう一度検算していたわけです。
私なんて誤字脱字が多くて、自分ではなかなか気づかないタイプ。
「自分の仕事に、自分でチェック体制を持っている。」
これを自然にできるって士業にとって、才能というより「命綱」です。
保険会社でのキャリアが、そのまま資産だった
三つ目は、ばりぃさんの職歴です。保険会社にお勤めだったと伺って、あ、これは、と思いました。
保険って、人の人生のいちばん生々しいところに触れる仕事なんですよね。
家族構成、資産背景、持病の有無。
契約のときも踏み込んで聞きますし、お支払いの場面ではもっと重たい現実が出てくる。
相続、事故、法律。ぜんぶ地続きです。
「法律」と「その人の人生とお金」がどう絡み合うのか。
その肌感覚を、彼女はすでにたくさん見てこられている。
そしてもうひとつ。契約書に慣れている。
司法書士も税理士も行政書士も社労士も、結局のところ「独特の言い回しと書式の世界」です。
あの言語に免疫があるかどうかは、想像以上に効きます。
私が補助金を得意としているのも、結局「この場面ではこの言葉を使う」という感覚が長年で染みついているから。
理屈じゃないんです。
で、なぜ「司法書士」だったのか
士業はいろいろあります。行政書士、社労士、弁護士。その中で司法書士を推した理由は、身も蓋もなく言うと
いちばん、食べていけると思ったから。
司法書士にしかできない仕事の領域がはっきりある。
そして、土地の売買や相続といった業務は、AIがどれだけ進んでも消えないだろうと私は見ています。
人の財産の名義が動く瞬間には、責任を引き受ける人間が要るからです。
会社設立、相続、不動産売買、遺言。ばりぃさんの周りの方が起業する、家を買う、ご両親が遺言を残したいと言い出す。
これから確実に増える場面ばかりです。身近に法律に詳しい人がいるという安心感は、値段がつけられません。
まさか、翌月にスクールへ行かれるとは
ライブ配信の時、ばりぃさんの仕事の進め方や背景を知って、司法書士とか良いんじゃないですか?と直感でお伝えしました。
それが翌月にはもうスクールに通い始めておられた。
その行動力、私のほうが背筋が伸びました。
私が、資格に負けた話
ここで、あまり明るくない話もひとつ。
私も30代後半、35、36歳のころに中小企業診断士を目指して勉強していました。
1年目は独学で、7科目中2科目しか取れず。
これではいかんとTACに通った2年目は、週末に朝9時前から夜7時、8時まで、10時間近く机にかじりついていました。
それでも、取れませんでした。
正直、自信を失いました。あの時期のことは、いまだにちょっと苦い。
でも今になって思うのは、あの2年で身についた知識と「細かいルールの世界に耐える体力」が、いまの補助金の仕事をまるごと支えているということです。
法律や経済を体系的に学ぶことができて良かったです。
強みは、日常の隙間から漏れ出している
女性経営者の皆さんとお話ししていて、いつも思うことがあります。
自分の強みは、自分では絶対に見えない。
ばりぃさんにとってあのマニュアルは「ふつうにやったこと」だったはずです。
歌詞の作り直しも「当たり前のこと」。でも他人の目には、はっきり才能として映る。
だから、もし今「私には何が向いているんだろう」とお悩みなら、腕を組んで考え込むより、誰かに聞いてみてください。
あなたが息をするようにやっていることを、驚きの目で見ている人が必ずいます。
そして逆に、誰かの「当たり前」に気づいたら、ぜひ言葉にして渡してあげてほしいのです。
「それ、すごいですよ」の一言が、人の進路を変えることが本当にあるので。
ばりぃさん、応援しています。合格した暁には、またお祝いのライブをやりましょう。




