前回のブログでは、健康経営優良法人の意義やメリットについてお伝えしました。
今回は小さな会社が健康経営優良法人を目指すための準備について紹介します。
1. 体制づくり
- 健康経営の推進担当者を明確にする(経営者自身でも可)
- 社内での推進チームや窓口を設置する
- 経営理念・方針に「社員の健康を大切にする姿勢」を盛り込む
2. データ管理
- 健康診断の受診率を把握(受診率100%を目指す)
- ストレスチェックや社員アンケートを実施
- 欠勤・残業・有給取得率などのデータを確認
3. 施策の実施
- 定期健康診断・再検査受診のフォロー
- メンタルヘルス対策(相談窓口や外部機関紹介)
- 過重労働の防止(残業削減、勤務時間管理)
- 女性特有の健康課題(生理・更年期など)への配慮
4. 職場環境改善
- 快適な職場環境(照明・空調・デスク・椅子など)
- 休憩やリフレッシュスペースの確保
- テレワークや柔軟な勤務制度の導入
5. 社外への発信
- 社員や取引先への情報発信(HP・社内報など)
- 健康経営に関する取組みを社外に公表
ステップ1:現状把握(まずは見える化)
- 健康診断の受診率を確認
- 残業時間や有給取得の実績をまとめる
- 社員に「働きやすさ・健康に関するアンケート」を実施
👉 無理に制度を作らず「今どうなっているか」を整理するだけでも立派な第一歩です。
ステップ2:小さな改善を実践
- 休憩時間にストレッチやお茶の時間を設ける
- 社員同士が気軽に相談できる“雑談タイム”をつくる
- PC作業が多い人にはブルーライトカット眼鏡や椅子のクッションを支給
- 「ノー残業デー」を月1回だけ試す
👉 取り組みを“全員で続けられる形”にすることが大切。
ステップ3:仕組み化と記録
- 年1回「健康経営について話し合うミーティング」を開催
- 健康に関する取り組みや数値を簡単に記録する(ExcelやGoogleフォームで十分)
- 小さな改善も「やったことリスト」として残す
👉 記録が申請書にそのまま活かせるので、習慣化すると後がラクになります。
ステップ4:外部リソースを活用
- 産業医・保健師・外部セミナーをスポット利用
- 商工会議所や健康保険組合が提供するサポートメニューをチェック
- 補助金・助成金(ストレスチェック、健康器具購入、セミナー開催など)も積極的に活用
健康経営優良法人の申請は「大きな会社しかできない」と思われがちですが、実は小さな会社ほど身近な工夫が認められる仕組みになっています。
私たち女性経営者は、社員の健康や働きやすさに敏感だからこそ、少しの工夫が大きな成果につながります。
今年の申請準備を「会社の健康診断」と考えて、まずはできることから始めてみませんか。