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商品が“選ばれる理由”は、使われるシーンの解像度で決まる

2025/11/22

新商品の開発をしていると、つい

「どんな味にしよう?」

「どんなパッケージが可愛い?」

と目の前のことに集中しがちですよね。


でも本当に大切なのは、その商品がどんな場面で使われ、どんな気持ちで手に取られるのかをイメージすること。


私も今、嬉野茶を使ったお菓子「茶縁サブレ」を開発中なのですが、まさに“利用シーンの解像度”が重要だと感じています。




誰が・どんな時に・どんな気持ちで買うのか?


今回、想定したシーンのひとつはこんな場面です。


 

  • 40代くらいの女性
  • 家族旅行の帰りに駅のおみやげ売り場で
  • 職場の同僚に配るためのお土産を探している

 


このシーンを描いた瞬間、パッケージの方向性が一気に固まりました。

 

  • 価格帯は700〜800円くらい
  • 旅の思い出と一緒に渡せる、ちょっと上質な雰囲気
  • 荷物が多い旅行帰りでも潰れないよう、プラスチックケースがいい
  • 中身が見えると安心感がある

 


「どんな人が、どんな気持ちで手に取るか」を考えるだけで、こんなにも決定がスムーズになるんだと実感しています。


想定顧客に近い人へヒアリングすると、本音が見える


さらに、想定しているお客様像に近い方にヒアリングしてみました。

すると──

 

  • 子ども連れの旅行は荷物が多いから“コンパクトさ”は必須
  • 汚れたり濡れたりしない素材が嬉しい
  • 持ち歩く時間が長いので型崩れしないことが大事

 


こんなリアルな声が次々に。

やっぱり現場の本音ほど、商品開発のヒントになるものはありませんね。



ペルソナだけで終わらせない。「どんな場面で使われるか」まで描く


よく「ペルソナを設定しましょう」と言われますが、

本当に必要なのは “購入の背景” と “利用される場面” まで考えること。

 

  • どんな状況で?
  • 何を求めて?
  • どんな気持ちで?

 


このレベルまで落とし込むことで、商品開発の軸がブレなくなります。


新しいことをつくる時間は、大変だけど幸せ


茶縁サブレも、いくつかのギフトパッケージ候補があり、決めることが本当に多いです。

商品開発って「小さな決断の連続」ですね。


でも、

新しいことに挑戦している時間って、やっぱり楽しい。

そして、信頼できる仲間と一緒に「あれがいい」「これどう?」と言いながら作り上げていく時間は、ワクワクします。


パッケージやパンフレットなどクリエイティブ全般はLaLUCE上田さんにお世話になっています。


完成までもうひと踏ん張り。

皆さんに手に取っていただける日を楽しみに、今日もコツコツ進めてます!!