――女性経営者のためのブランディングヒント
私の地元・佐賀県に、
「月の引力が見える町」
として知られる 太良町 があります。

初めて聞いたとき、
「え?月の引力が見えるってどういうこと?」
と思いませんか?
この一言、ものすごく印象に残りますよね。
太良町は、有明海に面した町。
干満差が日本一とも言われる有明海では、潮が大きく引いたり満ちたりする様子を、日常の風景として見ることができます。
月の引力そのものは目に見えません。
でも、その影響で起こる干潮・満潮のダイナミックな変化を通して、
「確かに、月の力ってすごいんだな」
と体感できる。
そこで生まれたのが
「月の引力が見える町」
というキャッチコピーです。
これ、実はとても大事なヒントが詰まっています。
地元の“当たり前”は、外から見ると宝物
太良町に暮らす人にとって、有明海の干満差は昔から当たり前の風景。
でも、外から来た人にとっては
「こんなに海の表情が変わるなんて!」
と驚きの連続です。
✔ 特別な新しいものを作ったわけではない
✔ 昔からそこにあったもの
✔ 視点と言葉を変えただけ
それだけで、町の印象はガラッと変わりました。
さらに最近では、フォトスポットを作り、SNSで写真が拡散される仕掛けも整えています。
「見せ方」を意識することで、人が人を呼ぶ流れが生まれているのです。

女性経営者こそ「見せ方」を味方につけよう
これ、私たち女性経営者のビジネスにもそのまま当てはまります。
✔ 長年やってきたサービス
✔ 自分では「普通」と思っている経験
✔ お客様からよく感謝されるポイント
それ、本当に“普通”でしょうか?
あなたにとって当たり前でも、他の人から見たら
「それ、すごいですね!」
と言われる価値かもしれません。
ただ、自分ひとりでは気づきにくいんですよね。
だからこそ、
言葉にする・見せ方を変える・第三者の視点を入れる
これがとても大切。
見せ方を変えると、価格も自信も変わる
見せ方が変わると、
✔ お客様の理解度が上がる
✔ 価値が伝わりやすくなる
✔ 無理な値下げをしなくて済む
そして何より、自分自身が自分の仕事を誇れるようになる
これが大きいんです。
太良町が
「ただ海がある町」
ではなく
「月の引力が見える町」
になったように。
あなたのサービスにも、
きっと“名前をつけたくなる魅力”が眠っています。
新しいことを無理に作らなくてもいい。
今あるものを、どう見せるか。
それだけで、ビジネスは一段ステージが上がります。
あなたの中の「当たり前」、
一緒に価値に変えていきましょう。