会員さんのネットショップ立ち上げをお手伝いしています。
今回使ったのは「BASE」というサービス。
初期費用ゼロ、売れたら手数料だけというビジネスモデルで、立ち上げる側にとってはリスクがほぼありません。
BASEやShopifyのようなプラットフォームが充実してきたおかげで、
「エステサロンをやっていて、自分で開発した化粧品をたった1種類だけ売りたい」
という場合でも、気軽にスタートできる時代になりました。

アクセサリー、レギンス、手作りコスメ……形のある商品を持つ女性起業家さんにとって、本当にハードルが下がったなと実感しています。
実は、19年前からネットショップを運営しています。
ここで少し、私自身の話をさせてください。
私が初めてネットショップを立ち上げたのは、今から19年前のこと。
本業ではなく、実家のお茶を売るためでした。実家は佐賀県嬉野のお茶農家です。
きっかけは、決して明るい話ではありません。
今から20年前、父が突然事故に遭い、意識不明のまま入院しました。3年間の入院の末、亡くなったのですが
一家の大黒柱を突然失った家族は、「どうやって生きていくか」を真剣に考えなければなりませんでした。
弟は勤めていた会社を辞め、家を継ぐことを決めました。
農家の仕事は周りの方に助けてもらいながら少しずつ覚えていって。そんな弟を見ながら、私は「自分に何ができるか」を考えました。
当時、私はすでに起業していて、ブログを書いたりホームページを更新したりすることができた。
ならば、ネットショップを立ち上げよう、と。
「おちゃのこネット」というサービスを使い、独学でコツコツと始めたのが、私のネットショップの原点です。
ネットショップを続けてわかった、2つの「つまずきポイント」
19年間、細々と運営してきた中で、多くの方がつまずくポイントが見えてきました。
それが「決済」と「送料」です。
決済については、今はBASEのようなプラットフォームを使えばクレジットカード決済やコンビニ払いが最初からセットされていて、審査も驚くほどスムーズになりました。
法人番号を入力するだけで審査が進む仕組みには、「便利すぎてちょっと怖い(笑)」と思いつつも、時代の変化を感じます。
送料は、買う側の立場で考えると「商品を買ったのに送料で800円……うーん」となりますよね。
売る側も、できる限り負担を抑えたい。
私が今よく活用しているのは「クリックポスト」。
郵便受けに投函できて送料は185円。
受け取りのために家で待つ必要もなく、送る側も受け取る側も気軽なのが気に入っています。
ちなみに、段ボールなどの梱包資材も、中東情勢やナフサ不足の影響で今まさに1〜2割値上がりしている状況。
送料設定は、こまめに見直す必要があります。
「ネットショップ体験」は、接客の延長線上にある。
ネットショップを運営していると、自分が何かを買ったとき、ふと仕事目線で見てしまいます。
梱包の工夫、緩衝材の使い方、開けた瞬間の「わくわく感」の演出。
女性向けの通販って、箱を開けたらメッセージカードが添えられていたり、丁寧な包装から人柄がにじみ出ていたりするじゃないですか。
あれ、買い手としてすごく嬉しいですよね。
ネットショップは「無人販売」ではなく、「遠隔接客」なんだと私は思っています。
画面越しでも、届いた箱を通じても、人と人とのやりとりは続いている。
その視点を持てるようになったのも、19年間じっくり運営してきたからこそだと感じています。
「必要に迫られてやってきたこと」が、誰かを助ける力になる
父の事故というつらい出来事がきっかけで始めたネットショップ。
正直、「こんな経験、なければよかった」と思ったことも、何度もあります。
でも、あの時に始めたからこそ、去年自分でお菓子を開発したとき「売る場所がある」と迷わず動けました。
そして今、「形のある商品を販売したい」という会員さんが増えてきたとき、決済の仕組みも、送料の工夫も、梱包の心地よさも、自分の言葉でアドバイスできるようになっていました。
渦中にいるときは「なんでこんな苦労を」と思うことも、時間が経つと「あの経験があったから」と変わっていく。
女性起業家として歩んでいると、そういう瞬間に何度も出会います。
あの時にコツコツ積み上げたものが、ここで役立つ!と
あなたの過去の経験も、きっと誰かの未来を照らす灯りになります。
今お手伝いしているネットショップ、本当に素敵な商品が揃っています。