心斎橋に、私がひいきにしているお気に入りのセレクトショップがあります。
ビルの5階という、知る人ぞ知る隠れ家的な場所にありながら、センスのいい服が驚くほどお手頃価格で並んでいるお店です。
なぜそんなことが可能かというと、服飾デザイナーやスタイリスト、モデルさんなどファッションのプロから預かったサンプル品や撮影使用品、メーカーから出る非売品などを中心に扱っているから。
いわば、プロのクローゼットを覗かせてもらえるような感覚です。
しかもオーナーさんが一緒にコーディネートを考えてくれるので、
「こんな着方、自分では思いつかなかった!」
という新発見が毎回あって、それがまた楽しくて仕方ないんです。
セールこそ、初日に行こう!
先日(6月26日)からセールがスタートしたので、もちろん初日に足を運びました。
「セールって最終日近くに行った方が値下がりしてない?」
と思う方もいるかもしれません。でも私は断然、初日派です。
理由はシンプル。いいものは早くなくなるから。

「あのワンピース、迷っているうちに売り切れてた…」
という悲しい経験、皆さんもありませんか?
私にも何度かあって、その悔しさといったら!笑
だからこそ「欲しい」と思ったら、鮮度のいいうちに動く。
これはショッピングだけじゃなくて、ビジネスでも同じだなと、いつも思います。
試着は「客観視」のトレーニングだった
このお店のいいところは、オーナーさんとおしゃべりしながら、たくさん試着させてもらえること。今回は6着ほど試着しました。
そして私には、試着の際に必ず実践していることがあります。
それは 試着した姿を写真に撮ること。
鏡の前に立つと、どうしても「似合っているように見せたい」という主観が入ってしまいますよね。
でも写真で見ると、自分が一人の他人になる。
顔映りはどうか、スタイルがよく見えるか、若々しく見えるか、それとも逆に老けた印象を与えていないか。
そういったことが、驚くほど客観的にわかるんです。

オーナーさんに写真を撮ってもらって、全部試着し終わった後で並べて見比べる。
そこで初めて「これだ」を決める。この流れが、私の中でいつの間にか定番になっていました。
「良い服を着てみなさい」という、スタイリストの先生の言葉
今から15年ほど前、スタイリストの先生に服を選んでもらっていた時期がありました。
その時に言われた言葉が、ずっと私の中に残っています。
「まずは良い服を、どんどん試着でもいいから着てみなさい。」
良い服を体に通すと、言葉では説明しにくい「何か」がわかるんです。
パターンの美しさ、縫製の丁寧さ、ウエストのさりげない細見せ効果、立ったり座ったりした時の動きやすさ、生地が肌に触れた時の心地よさ。
ハンガーにかかった状態では、到底伝わらないものが、体を入れた瞬間に「あ、これだ」と語りかけてくる感じ。
服って、立体になって初めて完成するんだと、その時しみじみ実感しました。
「つるした状態ではピンとこなかったのに、着てみたら私の体がふわっと華やかになった」
という経験、ぜひ一度味わってほしいんです。
逆に「絶対いい!」と思っていたのに、着てみたら何かが違う、ということもある。
それがわかるのが、試着の醍醐味です。
それからは「気になったら試着する」を習慣にして、写真も撮り続けるうちに、少しずつ自分に何が似合うかの感覚が育っていきました。

「これ私の服や!」は、決断力の源になる
何事もトレーニングですね。
試着を重ねていくと、ある日突然、試着した瞬間に「これ、私の服や!」という感覚がやってくるようになるんです。
理屈じゃなく、体が反応する感じ。
その感覚が育つと、迷う時間が激減します。「これだ」とわかったら、もう買うだけ。
しかもセール中なら「他の誰かが買う前に、私が先にもらう!」と、爽やかな決断力まで発動します(笑)。
昨日もオーナーさんとそんな話になって
「経営者の人って決めるのが早いですよね。これだと思ったらパッと買って帰れる」
とおっしゃっていました。本当にそうだと思います。
日々、ビジネスで決断を積み重ねている経営者の女性は、ショッピングでも迷いが少ない。
それは単なる「お金に余裕がある」という話ではなく、自分の感覚を信頼する力が鍛えられているからだと思うんです。
そしてその感覚は、試着というトレーニングでも育てられる。
ファッションとビジネスは、思いのほかつながっているなと感じます。
気に入った服は、明日から着たい
最後にもうひとつ、私がセール初日に動く理由を正直に言うと、早く着たいからです(笑)。
新しい服を買った時のあの嬉しさ、皆さんにも心当たりありませんか?
「この服、私に似合うわ♡」ってテンション上げ上げで一日を過ごせる、あの感じ。
自分をご機嫌にする力って、経営者にとってすごく大事だと私は思っていて。
機嫌よく、自信を持って人前に立てる服は、もはや仕事道具と同じです。
だから私は、気に入った服をできるだけ早く手に入れて、できるだけ早く着る。


