お気に入りの百貨店ってありますか?
関西だと、ブランド力でいえば阪急梅田店が筆頭でしょうか。
ミナミなら高島屋。でも私が一番好きなのは、大丸心斎橋店です。
あの「ごちゃっとした感じ」が好きなんですよね。
阪急はスカッとしすぎていて、床面積も広くて開放感がありすぎる。
オシャレすぎて、なぜか落ち着かない(笑)。
大丸心斎橋は古い建物だから天井も低めで、その中にいろいろなお店がコンパクトにぎゅっと詰まっている。
あの感じが、なんとも落ち着くんです。
通い慣れているから、というのもあるのでしょうが。

売っているものは同じなのに、なぜ「あのお店で買いたい」と思うのか
百貨店で私がよく買うものといえば化粧品。
でも化粧品ブランドって、どの百貨店にもほぼ同じものが入っていますよね。
実は私がよく行くブランドは、近鉄上本町にも入っています。
正直、混雑が少なくて待ち時間もない分、近鉄の方が便利なくらい。
大丸心斎橋はインバウンドのお客様も多くて、混んでいることもあります。
それでも、私は大丸心斎橋で買いたいんです。
逆に「近鉄の方が好き」という方もいらっしゃると思います。
阪急や阪神を選ぶ方の中には、電鉄系のブランドが好きだったり、沿線に住んでいてなじみがある、という理由の方もいるでしょう。
阪急なら宝塚も擁する「阪急グループ」への愛着、という方もいるかもしれません。
大丸心斎橋は、心斎橋というあの場所に、ずっとあり続けているという安心感と歴史感が、心斎橋界隈の人の心を掴んでいるのかなと感じています。

インフルエンサーMaikoさんが見せてくれた「百貨店別お客様の違い」
インスタグラムで眉の描き方や美容系の情報を発信されているMaikoさん。
元パフォーマーという経歴を持つ方で、発信がとにかく面白くて、Maikoさんの眉レッスン動画女性なら一度は見たことがあるのでは?という方です。
(実はMaikoさん、以前わくらくの会員さんでもありました!)
Maikoさんはかつて大手化粧品メーカーの美容部員として複数の百貨店を経験されていて、その知見から「百貨店別のお客様の特徴」をインスタで投稿されています。
阪急のお客様はおしゃれで都会的、北摂系の雰囲気
高島屋大阪店のお客様は上品で老舗感がある
GINZA SIXはシュッとしたスタイリッシュな方が多い
そして一番たっぷり時間を割いて紹介されていたのが、大丸心斎橋店。
豹柄の服にパーマをかけた、いかにも大阪のおばちゃんが登場して
「いやーあんたどうしたん!」
と話しかけてくるという描写がもう最高に面白くて(笑)。
でも「大丸心斎橋やったらこういう人、いそう!」って思わせるリアルさがある。
お客様がお店を作っているという視点
百貨店ごとに客層が違うのは、もちろん百貨店側のブランド戦略
「こういう人に来てほしい」
という空気感の演出があってこそ。
でもそれと同時に、お客様自身もそのお店を作っているんだと私は思うんです。
百貨店で買うものって、ちょっとした贅沢品が多い。
だからこそ、「自分が安心できる場所」「落ち着ける場所」で買いたいという気持ちが強くなる。
そして一度「ここが私のお気に入り」と決まったお客様は、なかなか他のお店には浮気しにくい。
それはブランドへの忠誠心というよりも、そのお店が自分の一部になっているからなのかもしれません。
創業300年、大丸が大切にしてきた言葉
今回、大丸心斎橋300周年を記念した小冊子を手に入れて読んでいたのですが、その中にとても印象的な言葉がありました。
先義後利(せんぎこうり)
大丸の創業は1717年、京都・伏見での呉服屋から始まりました。
創業者が大切にしたこの言葉は、
「義を先にして利を後にするものは栄える」
という考え方。
お客様や社会への貢献を最優先にすることで、利益は後からついてくる——という精神です。
1726年に心斎橋に移り、間口わずか一間の呉服屋として始まったお店が、300年後の今も心斎橋のシンボルであり続けている。
その建物はウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計のクラシカルなレンガ造りで、2019年のリニューアルも「歴史ある建物を活かす」という姿勢を守り続けています。
歴史を感じさせながら、新しいことを取り入れる。
これが大丸心斎橋の揺るがない魅力なのかなと、改めて感じました。

「選ばれるお店」には、マーケティングのヒントが詰まっている
「なぜ私はこのお店が好きなんだろう?」
と言語化してみると、そこにはそのお店のマーケティング戦略がきちんと機能していることがわかります。
安心感や落ち着きを感じるのは、空間設計や雰囲気づくりが自分に合っているから
通い慣れているのは、リピートしたくなる体験が積み重なっているから
混んでいても行きたいのは、それ以上の価値をそこに感じているから
これは百貨店に限らず、私たちの事業にも同じことが言えますよね。
同じサービス・同じ商品でも、選ばれるかどうかはブランドの空気感と顧客体験で決まる。
お客様に「ここが私の居場所」と感じてもらえるような場を作れているか、ぜひ自分のビジネスに置き換えて考えてみると良いですね。
自分をご機嫌にするアイテムを持つことの大切さ
最後に少しだけ個人的な話を。
この連休、大丸心斎橋に行って、新しいリップとアイライナーを買いました。
リップって、買うとテンション上がりませんか?
毎日使うものだし、インスタライブなど顔が映る場面も多い私にとって、お気に入りの色のリップは
「自分をご機嫌にしてくれるアイテム」
のひとつ。
仕事を頑張るには自分へのご褒美が大切。
そしてそれを、自分が一番落ち着けるお気に入りの場所で手に入れる。
そんな小さな幸せの積み重ねが、仕事のエネルギーになります。

あなたのお気に入りの百貨店はどこですか?